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胃粘膜下腫瘍、通 称SMT:エスエムエィー(Submucosal Tumor)と呼ばれる疾患はけっこうやっかいである。

胃粘膜下腫瘍、通 称SMT:エスエムエィー(Submucosal Tumor)と呼ばれる疾患はけっこうやっかいである。

なぜなら大方、手術で腫瘍を切除して初めて診断がつくことがほとんどだからである。

胃ガンの場合は腫瘍の本体が胃の内側にあるので

胃カメラで観察しながら腫瘍の一部を切除(生検:せいけん)し、

顕微鏡検査(病理組織検査)にてほとんどのケースで診断がつく。

しかし、胃の外側に突出する腫瘍に胃カメラは打つ手無しである。

超音波内視鏡を行ったにしても、大きさや胃壁との関係は見える(存在診断・部位 診断)ものの、

悪性なのか良性なのかの質的診断までは至ることはできない。

良性であればよっぽど大きくなければ経過観察としたいところであるが、

先に述べたように手術をしなければ診断がつかないというところがつらいところである。

内視鏡手術が登場するまでは、

胃ガンの手術のように腹部を20cm以上も切開しこのような腫瘍を切除していた。

しかし現代は腹腔鏡をはじめとする内視鏡手術の発達が著しく、

腹部を大きく切開することなく、ものの30分で手術は終了してしまう。

以前は手術侵襲(しんしゅう)を考慮し、

5cm以上の比較的大きな粘膜下腫瘍は悪性の可能性が高いので手術、

4cm以下の小さなものは経過観察としている時代があった。

しかしこの大きさに、悪性・良性の根拠は全くない。

小さくても悪性の振る舞いをする腫瘍はあるはずだし、その逆のケースもあるだろう。

決して良性とは言えず悪性のポテンシャルを持った腫瘍である。