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NASH(Non-Alcoholic Steatohepatitis、非アルコール性脂肪性肝炎

NASH(ナッシュ)とは?

アルコールのとりすぎが原因で起こる「アルコール性脂肪性肝炎」。

肝臓が脂肪肝になり、炎症を起こし、組織が線維化してしまうというものですが、

実は、お酒を飲まない人、ほんの少量しか飲まない人でも似たような症状がでてしまう病気があります。

NASH(Non-Alcoholic Steatohepatitis、非アルコール性脂肪性肝炎)です。

食生活の欧米化や生活様式の変化に伴い、脂肪肝が急増の一途をたどっている。

なんと、日本人の4人に1人が脂肪肝とも言われる時代だ。

以前は、脂肪肝はさほど心配のない病気であると認識されていた。

しかし、狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化による疾患の合併率が高く、

その危険因子となることが判明してからは、代表的な生活習慣病の1つとなった。

そして、予期せぬNASHの登場だ。

日本ではまだあまり患者が多いというわけではないようですが、

アメリカでは国民の2~3%がNASHだという報告もあり、その研究等も盛んに行われています。

日本人の食生活が欧米よりになってきていることを考えれば、

今は少なくても近いうちに患者数が増えることは避けられないでしょう。

NASHの何が恐い?

では、NASHの何が恐いのでしょうか。

肝臓に脂肪がたまった状態を「脂肪肝」といい、

お酒をよく飲む人がそうなるとアルコール性肝炎から肝硬変へ進んでしまうと言われ、

気をつけている人が多いのではないかと思われます。

それに比べ、お酒を飲まない人の脂肪肝は、今までは「それ以上悪化しない」と言われており、

重要視されていませんでした。

確かに単なる「脂肪肝」であれば、食事や運動などの生活習慣を改善すれば元に戻り、

炎症や線維化などという進行もありません。

ところが、NASHとはすでに炎症を起こしている状態。

さらに線維化がおき、それにより肝硬変となってしまい、肝臓ガンに至ることもあるのです。

問題なのは、自分が「単なる脂肪肝」なのか「NASH」かどうかというのが簡単には区別できず、

専門の検査をしてみないとわからないということです。

現在、日本では15~20%の人が脂肪肝だと言われています。

アルコールが原因の人もいますが、単純な脂肪肝の人もいます。

その中に、「実はNASHである」という人がいるでしょう。

検査もせずに自分がそうでないとは言い切れませんね。

 

なぜNASHになるの?

NASHの一番の原因は「肥満」です。

また、肥満の人が急激にやせた時に発症することもあります。

他に、2型糖尿病の人や、高脂血症の人にも起こりやすいようです。

今の若い人たちがこのまま脂肪の多い食事を摂りつづけると、

中高年になったころにNASHと診断されることも多いでしょう。


お酒を飲まないのにもかかわらず、なぜ肝臓が悪くなってしまうのか?

NASHの原因は、カロリーオーバーな食事。

通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化。

全身に送り出されます。

しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に、

大量の脂肪が肝臓へと供給されることに…。

すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。

これが、「脂肪肝」。

こうなった肝臓は、溜り続ける脂肪を燃やそうと奮闘するのですが、

その過程で、不完全燃焼から有害な活性酸素が発生。

肝臓の細胞を攻撃し、炎症を引き起こしてしまうのです。

カロリーオーバーの食事が原因で内臓脂肪がたまると、肝臓に溜まってしまい、脂肪肝になってしまうのです。

また、NASHは、閉経による内臓脂肪の増加によって、40代以降の女性に増えているそうです。

 

閉経前の女性は、卵巣からエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分泌。

その働きの1つが、出産に備え、脂肪を皮下脂肪の形で貯蔵しておくというもの。

そのため閉経を迎え、エストロゲンの分泌が減少すると、

皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が、血液中に放出され、内臓脂肪に移行すると考えられているのです。

 

肝臓の機能が低下しているときレバーをたくさん食べると

鉄分と脂肪が結合し、大量の活性酸素を発生。

炎症が急激に進行してしまう。

アルコールを飲んでいないからといって脂肪肝にならないというわけではありませんので、

ぜひ食生活に気をつけてくださいね。

 また、肥満とは関係なく、特定の薬を使用しているときに起こりやすいということもあるようです。

不整脈に使うアミオダロン、結核の薬のイソニアジド、

更年期障害のホルモン補充療法などに使われるエストロゲンなどもNASHを誘発する場合があるようです。

ただし、その原因はよく分かっていません。

 

NASHにならないためには?

では、NASHになったら、又は、ならないためにはどうしたらよいのでしょうか。

NASHは生活習慣病ですので、食事や運動に気をつけて脂肪肝にならないことが第一です。

また、NASHになってしまった場合も、薬を使った治療もありますが、まずは生活習慣の改善が基本となります。

ただし、前述のように肥満の人が急激にやせたりする場合にも起こるため、

無理なダイエットはせずに、徐々に体重をおとすようにしましょう。

特に、食物繊維をきちんと摂って腸を健康に保ちましょう。

食物繊維の摂取量が足りない国ほどNASHが問題になってきています。

また、ストレスもいけません。

肝臓には1分間に1リットルの血液が流れ、酸素が供給されていますが、

ストレスを受けると体内の血流量が減少し、酸素がうまく運べなくなり肝機能全体が低下してしまいます。

お酒を飲まないから肝臓は元気・・・とは限りません。

健康診断などで「脂肪肝」を疑われた人は、それがNASHであるかどうかは分かりませんが、

とりあえず生活習慣を見直してみましょう。

 

脂肪肝の食事療法

脂肪肝の食事療法は特別な制限は必要ありませんが、バランスのとれた食事がとても大切です。

肝臓の症状が悪化すると、特別な食事療法も必要になってくるので、何とか進行を食い止めたいところです。

ここでいうバランスのよい食事とは、中性脂肪血圧血糖値、を正常値に維持し、

適正なカロリー摂取ができる食事のことです。

下の5つの食事法を実践してみましょう。


(1)揚げ物・こってり料理を控えて肥満解消


カロリーを控えるためには、油を控えるのが効果的です。

大さじ1の植物油は約120カロリー、バターは100カロリーです。

こってりしている揚げ物や炒め物は、素材の重さの10%ほどの油を吸収する場合もあります。

10gの油は約90カロリーです。


(2)肉よりも魚を選んでコレステロール管理

肉にはコレステロールを上げてしまう飽和脂肪酸が多く含まれます。

肉を食べる場合は、脂身の少ないものを選ぶようにしましょう。

魚、特にいわしやさんまなどの青魚には、コレステロールを改善する働きのあるオメガ3脂肪酸が含まれます。

また、肉より魚のほうが、カロリーが低めの場合が多く、カロリーコントロールにも役立ちます。


(3)ご飯・麺類・パン類・甘いものを食べ過ぎない

これらの炭水化物を食べ過ぎると、血糖値や中性脂肪が高くなりやすくなります。

炭水化物を食べ過ぎる人は、野菜や魚などの健康的な食品を十分に食べていない場合もあります。

またカロリーも高くなりがちです。


(4)毎食、野菜を加える

野菜はカロリーが低く、健康に欠かせない栄養素の宝庫です。

多くの野菜に、血圧をコントロールする役割があるカリウムが含まれています。

野菜が不足するような食事は、カロリーや脂肪が多くなりがちです。


(5)おやつにの代わりに果物も

果物は低カロリーで豊富なビタミンや食物繊維を含みます。

多くの果物に、血圧管理に役立つカリウムが豊富に含まれます。

おやつの代わりに果物を食べたり、食事に果物を付けたりすることで、全体的菜カロリー量を減らすことができます。

食事以外にも、運動習慣を身に付け、お酒の量を調整して、肝臓の症状が悪化するのを防ぎましょう!