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胃もたれ

食べたものが胃から十二指腸へなかなか排出されず、胃の中に留まっているために胃が重く感じる、

むかつくなどの不快感などの症状があらわれることを胃もたれといいます。

主に胃から十二指腸への排出機能の低下によって起こりますが、慢性的に胃もたれを感じるようなときは、

疾患が原因になっていることもあります。

げっぷをともなうことが多くあります。


日常生活から考えられる原因



早食い・すする

良くかまずに飲み込むように食べる早食いは、食べ物といっしょに空気も飲み込んでしまい、

胃が必要以上にふくらんでしまいます。

そして胃がふくらみ過ぎると、胃の内圧が上がるので、それが原因でおなかが苦しくなったり、痛みが出たりします。

すする食べ方も空気を飲み込んでしまうので、胃がふくらんでしまい、胃に負担がかかります。


食べ過ぎ
 

胃は、ゴムのように伸縮自在な臓器で、空っぽのときの胃の容量はおよそ100mLですが、

お腹いっぱいになると1.6~2Lにもなるといわれています。

また、胃は縦横、斜めに走る3層の筋肉構造になっていて、蠕動運動(ぜんどううんどう)を行って、

食べ物と胃液を混ぜ合わせて消化した後、十二指腸へと送り出しています。

しかし、胃が弱ってこのはたらきがうまく行われなかったり、消化しにくい脂肪分を摂りすぎたりすると、

胃の中に食べ物が長くとどまってしまい、胃もたれを感じるようになります。胃もたれになると、

食欲不振や膨満感を感じることも多く、ときには消化不良で発生するガスによって息が臭くなったりすることもあります。

またアルコールやタバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料のとりすぎも胃もたれの原因になります。


胃の排出機能の低下

運動不足や加齢によって、胃の排出機能が弱まると、食べ物が長い時間胃に滞留することになりますから、

胃もたれを引き起こしやすくなります。

またタバコに含まれるニコチンも、胃の排出機能を低下させます。


ストレスによる自律神経の乱れ

ストレスを受け続けると胃や十二指腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れ、

胃から十二指腸への排出の役割を果たすぜん動運動に異常をきたすことがあります。

それにより、排出機能が低下して胃もたれを引き起こします。


胃の粘膜を傷つけるピロリ菌

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の強い酸の中で生息する細菌です。

このピロリ菌は胃酸から身を守るために常にアンモニアを出し続けています。

ピロリ菌が粘膜を傷つけるメカニズムには多くの説があり、複数のメカニズムが絡んでいると考えられています。

一つには、ピロリ菌が出すアンモニアが胃の粘膜を繰り返し傷つけ、慢性胃炎を繰り返し、

胃もたれの原因になります。

また、粘膜が直接胃から分泌される胃酸と消化酵素にさらされ、胃潰瘍に進行していくと考えられています。


胃もたれをともなう疾患


 


胃下垂・胃腸虚弱(胃アトニー)

胃が正常な位置より垂れ下がった状態が胃下垂です。

自覚症状がなければ胃下垂そのものは疾患ではありません。

しかし、あまり垂れ下がりすぎると胃のぜん動運動が正常に行われなくなり、胃の働きが低下します。

これが胃腸虚弱で、胃もたれ、吐き気、便秘などの症状があらわれます。


慢性胃炎

主にピロリ菌、慢性的なストレスや食べすぎ飲みすぎで起こると考えられています。

胃の粘膜が弱まり、炎症が繰り返されて治りにくくなっている状態です。

突然胃痛や吐き気が起こり、多くは胃もたれや胃痛、胸やけ、膨満感、吐き気、

げっぷなどの症状が慢性的に繰り返され、

胃潰瘍に進行することもあります。



胃潰瘍

慢性胃炎を繰り返し、胃の粘膜や胃壁が欠損した状態で、ときには貫通することもあります。

これにはピロリ菌と消化作用を持つ胃酸・消化酵素が関わっています。

特徴的な症状は、みぞおち周辺のズキズキとした重苦しい痛みです。

胃潰瘍は胃に入った食べ物が潰瘍を刺激して痛むので、食事中から食後の痛みが多くなります。

その他、胃もたれや胸やけをともないます。


十二指腸潰瘍

ピロリ菌やストレスなどが原因で起こると考えられています。

胃から出る胃酸・消化酵素と、胃酸から粘膜を守る粘液のバランスが崩れ、

消化酵素によって十二指腸の粘膜が消化され、局所的に粘膜が欠損した状態です。

十二指腸潰瘍は胃酸が潰瘍を刺激しますから、早朝や空腹時にみぞおち周辺がシクシクと痛み、

食事をとると治まります。

その他、胃もたれや胸焼け、吐き気をともなうことがあります。

※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。


予防法

 
脂っこい食事を控える

食事は、脂っこいものばかりを食べないように注意し、よく噛んで食べ、量は腹八分目を心がけましょう。

また、不規則な時間に食事をとることは胃に負担をかけますから、規則正しい時間に食事をとるようにしましょう。

とくに夜寝る2,3時間前の食事は控えましょう。

また胃の粘膜を刺激し、胃の機能を低下させる強いアルコールやタバコはなるべく控えましょう。

食べ物を消化するためには多くの血液が必要です。

食後すぐに仕事をしたり、外出したり、お風呂に入るなど体を動かしてしまうと、

消化に必要な血液が手足に流れてしまいます。

食後30分はゆっくりと休む習慣をつけましょう。

時間に余裕を持ち、食事を楽しく、おいしくとりましょう。


 
ピロリ菌を除菌する

病院でピロリ菌検査を受けると、ピロリ菌感染の有無がわかります。

いくつか検査方法がありますが、吐いた息で検査するなど、比較的どれも簡単なものです。

そして、このピロリ菌は病院で処方された薬を服用するだけで痛みもなく除去することができます。

除菌をすることにより、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんを予防することや、

潰瘍の再発を抑える効果も認められています。

対処法


消化のよい食材


消化の良い食べ物として卵、牛乳、大豆製品があげられます。

卵は半熟が最も消化がよいといえます。

牛乳は胃に負担をかけず、胃液の酸性度を抑えますから、胃壁の保護にも役立ちます。

少し温めて食間に飲むのもよいでしょう。

また、大豆製品には豆腐、納豆、きなこ、みそなどがありますが、

良質な植物性タンパク質を含んだ食品なので積極的にとるようにしましょう。

脂肪は消化に時間がかかるので、肉類の場合は脂肪の少ない鶏肉のささみ、

牛・豚のヒレやもも肉などを選ぶと良いでしょう。

また食物繊維が豊富な野菜類も忘れずにとってください。

カボチャ、大根、ニンジン、トマトなどのように煮込んで柔らかくなるものを選ぶとよいでしょう

避けたい食材


肉のあぶらみやハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工食品は脂肪が多く、胃に負担をかけるので避けましょう。

また胃を刺激し、胃酸をふやすものとして、香辛料(とうがらし、わさび、こしょうなど)、

カフェインを多く含むもの(コーヒー、煎茶など)があげられます。

そして消化の悪い食べ物として、イカ、タコ、貝類、煮込んでも繊維が壊れにくい野菜類

(ワラビ、ゴボウ、キノコ類など)があげられます。


調理上の注意

同じ食材でも火を通して柔らかくしたほうが消化がよくなります。

また油であげるよりは、煮る、蒸す、ゆでるといった調理方法のほうが胃に負担をかけません。

 
胃のぜん動運動を促進するマッサージをする


胃もたれが気になるようなときは、お風呂につかってマッサージをしましょう。

湯船の中で両膝を立てて座り、口をあけてゆっくりと息を吐きながら指先で肋骨の下をもみこむと、

ツボが刺激されて胃の機能が回復されます。


市販の薬を使う

食欲不振や食べすぎ飲みすぎによる胃痛、胃もたれ、胸やけ、腹部の膨満感などには胃腸薬を服用してみましょう。

また、ストレスからくる胃痛、下痢、のどのつかえ感などの胃腸の不具合には、神経性胃炎の効能のある胃腸薬や、

最近では症状ごとに選べる新しいタイプの漢方処方の胃腸薬もあります。


病院で診察を受ける

胃もたれが慢性化しているときは、疾患が隠れている場合がありますので、

主治医に相談するか内科、消化器科、胃腸科の診察を受けましょう。

胃もたれの治療


胃のぜん動運動を活発にして、消化を促進する薬である消化管機能改善薬を使います。

この薬は胃のぜん動運動を高め、症状の改善に役立っているといわれています。