血便が出たら
「便に血がついた」。
「赤い血便がでた」。
痔だろうか?それとも?
便と混ざっていない鮮血がでた場合は痔からの出血の頻度が多いのですが直腸からの出血の可能性もあります。
基本的にこの両者を区別することは困難です。
日本人の3人に一人が痔持ちです。
当然、痔持ちの方が直腸の病気にもなるというのも、めずらしくないことです。
痔があって、便の表面に 血が付着している「痔だろう・・・」と決め付けるのは危険なことです
血便を見たら・・・「痔だろう」と決め付けずに検査を受けましょう
このような出血とは別に便全体が赤ければ大腸(直腸より奥の)からの出血です
はっきりと下痢、腹痛、熱などが無いならば、腫瘍(ポリープまたはガン)からの出血か、
それ以外の出血かが問題となります。
大腸の精密検査が必要です。
間違いの無い検査は大腸の内視鏡検査です。
すでに血便を見た方が便潜血検査をおこなうのは全くの無意味ですし、
下血をおこす大腸がんは直腸か直腸に近いS字結腸のことが多いのですが、
内視鏡でしたら、見落とすことはまずありません。