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胆のうポリープ

胆のうのはたらき

胆のうは大きな肝臓の下に張りつくように存在し、ナスに似た形の袋状の臓器です。

容量は50m1で、肝臓で作られた胆汁を一時的に貯蔵しています。

胆汁は1日に800m1作り出されており、そのままでは貯蔵できないので濃縮して貯蔵されます。

胃で消化された食べ物が十二指腸の送られると、中に含まれる脂肪に反応してホルモンが分泌されます。

その刺激を受けて胆のうが収縮し、蓄えていた胆汁を胆管を通り十二指腸に送り出します。

胆汁の分泌は飲食の1時間後ぐらいから始まり、2~5時間後に最高になります。

胆汁には、脂肪やコレステロール、脂溶性ビタミンなど

水に溶けにくい物質を水に溶けやすくするはたらき(乳化)があり、

そのままでは消化できない脂肪を消化されやすい形に変える役割があります。

胆のうポリープとは

胆のうポリープは健康診断や人間ドッグで偶然に発見されることが多く、

成人の5~10%は胆のうポリープを持っているといわれています。

40~50才台の人に多く見られます。

胆のうポリープは、胆のうの内側にできる隆起性変化の総称で、

胆のうの粘膜がこぶのように盛り上がります。

キノコのように茎を持つ有茎性(ゆうけいせい)ポリープ、

茎の形がはっきりしない亜有茎性(あゆうけいせい)ポリープ、

茎を持たずに扁平に盛り上がる広基性(こうきせい)(無茎性)ポリープなどの種類があります。

有茎性のものは、まれに早期がんも含まれますが、ほとんどは良性です。

亜有茎性、広基性(無茎性)のものには、がんが多くみられますが、

こうした形態だけでは、がんかどうかを断定することはできません。

胆のうポリープがなぜできるのか、その原因はまだ不明ですが、

コレステロールが関係しているポリープが多いことから、食生活の影響が大きいと考えられます。

胆のうポリープの種類

胆のうポリープには、さまざまな種類があります。

その中で最も多いのがコレステロールポリーブです。

コレステロールポリープ

胆のうポリープの大半を占めるのがコレステロールポリープです。

胆汁に含まれているコレステロールが胆のう壁にしみ込んで沈着し、粘膜が隆起していきます。

形はほぼ円形で、茎を持つ有茎性のポリープです。

ポリープの表面はイチゴ、あるいは桑の実、金平糖のような形をしています。

胆のうの体部や頸部にできることが多く、1個だけでなく複数個できているケースが多く見受けられます。

大きさは、2~3ミリ程度のものから10ミリ程度のものまでありますが、ほとんどは5ミリ以下です。

良性ですが、中には早期がんに似た形のものもあります。
 

過形成ポリープ
           
胆のうの上皮細胞が増殖したものです。

上皮細胞に増殖スピードの速いものがあらわれると、上皮が過剰に増え、ひだを寄せたように隆起してきます。

良性のポリープです。

           
炎症性ポリープ
           
胆のうの上皮だけでなく、その下にある粘膜固有層という組織もいっしょに増殖し、

こぶのように盛り上がります。

急性胆のう炎を繰り返したり、慢性胆のう炎によって、粘膜固有層が炎症を起こすことで生じます。

悪性化する心配はほとんどありません。

           
胆のう腺腫
           
粘膜上皮が増殖して盛り上がります。

大きさは5~10ミリで、単発で生じます。

基本的に良性ですが、一部に異型細胞(正常とがん細胞との境界の細胞)を伴うこともあり、

がん化する可能性もあります。

大きさが10ミリ以上の場合は、がんが疑われることがあります。

・・胆のうポリープの症状・,・

胆のうポリープは、ほとんど自覚症状を伴いません。

そのため、自覚症状が胆のうポリープの発見につながることはまれです。

ポリープが胆のうの出口付近にできた場合、腹痛などの症状がでることがあります。

胆石や胆のう炎を合併している場合にも、腹痛や発熱、黄疸などの症状が出たりします。

           
           
・・検査・・

胆のうポリープが発見された場合に、必ず行うのは超音波(エコー)検査です。

超音波検査でがんとの鑑別ができない場合は、CTやMRI検査などを行います。

がんの疑いが高い場合は、さらにERCP検査、超音波内視鏡検査などを行います。

・超音波検査…ポリープの形、大きさ、個数、胆のう壁の状態などがわかります。

多くのポリープは、超音波で良性・悪性の鑑別が可能です。

・ERCP検査…内視鏡的逆行性胆管膵管造影法といい、造影剤を注入して胆のう内の様子を映し出します。

・超音波内視鏡検査…口から十二指腸まで内視鏡を挿入し、胆のうの近くで超音波を発生させます。

胆のうの内部の病変や広がりがわかる精密検査です。

・・治療・・

検査の結果、コレステロールポリープなどの良性の病変で大きさが10ミリ未満と診断された場合は、

特に治療の必要はありません。

時間が経つにつれて大きくなったり、数が増えるような場合もあるので、

半年~1年くらいの間隔で検査をしながら経過を観察していくといいでしょう。
           
検査の結果、がんの疑いがあると判断される場合があります。

「大きさが10ミリ以上」

「茎が太い、あるいは茎がない」

「コレステロールポリープのようにイチゴ、桑の実、金平糖状ではない」

「形がいびつ」

「胆のう壁が肥厚している」

「1個しかない」

などの淡んの特徴がみられる場合には、3~6ヵ月ごとに検査を行い経過を観察する必要があります。

胆のうの場合、組織を採取して顕微鏡で調べることは困難なため、

がんの疑いがある時には胆のうを摘出することになります。

手術方法は、最近では腹腔鏡下胆のう摘出術が主流になっています。
           

・胆腔鏡下胆のう摘出術…

腹部に5ミリから2センチ程度の小さな穴を4ヵ所あけ、そこから内視鏡や超音波メス、

鉗子などの器具を挿入し観察しながら手術を行います。

所要時間は30分から1時間程度です。

体にメスを入れる範囲が小さいので術後の痛みも軽くすみ、経過が良好ならば1週間程度で退院が可能です。
           
           

日常生活では食生活を改めることも必要です。
           
           
☆食習慣を見直す

・1日3食、規則正しく食べる。

・バランスのよい食事をとる。

・腹八分目に食べる。

☆脂質を減らす

・肉は脂質に少ない部位を選び網焼き・ゆでる・蒸すなど調理法を工夫する。

・魚や植物油を中心とした食事にする。

・鶏卵、うなぎ、するめいか、たらこ、すじこ、レバーなどコレステロールの多い食品を控える。

・コレステロールの排出に役立つこんにゃく、ひじき、昆布といった水溶性食物繊維の多い食品を摂るようにする。

           
☆理想体重(身長m×身長m×22)を目安に肥満傾向にある場合は減量に努める。

           
           
☆脂肪を燃焼させるウオーキングなどの有酸素運動行う。

           
「胆のうポリープのほとんどは良性だから大丈夫」という思い込みは危険です。

せっかく発見されたにもかかわらず精密検査をしないで放置することだけは避けて下さい。
           
次第に大きくなったり数が増えたり、陰にがんが隠れていたり、

またがん化しやすいポリープもありますので、

良性と診断された場合も半年に一度は定期的に検査を受けるようにしましょう。