山口県岩国市尾津町1-12-29
074_telephone 0827-34-0303
 
あなたは 3441327 番目の訪問者様です

« | »

肝のう胞



肝嚢胞とはどんな病気か

肝嚢胞は、肝臓のなかに液体のたまった袋ができる病気です。

主として人間ドックなどの超音波検査によって、無症状で発見されます。

嚢胞は1個の場合も複数の場合もあり、大きさは数mmから10cmを超えるものまでさまざまです。

50歳以上の女性に多くみられ、超音波検査を受けた人の約5~20%に発見されると報告されています。

 

原因は何か

ほとんどが先天性で良性の病気です。

原因が明らかなものとして、外傷性、炎症性、腫瘍性、寄生虫性などの嚢胞があります。

肝臓だけでなく腎臓、膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、卵巣などに多発する嚢胞を形成する場合もあります。

症状の現れ方

多くは無症状です。

大きくなれば、腹部腫瘤(しゅりゅう)の自覚、腹部膨満感(ぼうまんかん)、腹部鈍痛、胃部の不快感、

吐き気などが現れることがあります。

嚢胞内に感染が起これば、発熱、腹痛などの症状を示します。

嚢胞内に出血すれば、急激な腹痛やショック状態を起こすこともあります。

腫瘍性や寄生虫性肝嚢胞では、病気の進行に応じて、前記の症状に加えて黄疸(おうだん)、浮腫などが現れます。

検査と診断

診断は、超音波検査、CTなどの画像診断でほぼ確定します。

肝機能検査はほぼ正常ですが、胆道系酵素が上昇することがあります。

嚢胞の存在診断は簡単ですが、炎症性、腫瘍性、寄生虫性嚢胞を的確に診断しなければなりません。

悪性腫瘍や寄生虫性嚢胞が疑われた場合は、腫瘍マーカーの測定や寄生虫に対する抗体検査が行われます。

治療の方法

先天性肝嚢胞で症状がない場合は、定期的に検査するだけで、とくに治療を必要としません。

圧迫症状が強い場合や感染、出血、破裂などの合併症を起こした場合は治療が必要です。

通常の場合、嚢胞を超音波で観察しながら、経皮的に細い針を穿刺(せんし)し、内容液を排液します。

その後、嚢胞壁の細胞をアルコールやミノサイクリン(ミノマイシン)で死滅させることで治療できます。

経皮治療の対象とならない場合は、開腹または内視鏡的に手術を行います。

炎症性、腫瘍性、寄生虫性の肝嚢胞では、原因に応じた治療が必要になります。

肝嚢胞に気づいたらどうする

上腹部不快感や腫瘤を触れる場合は、消化器内科を受診します。

無症状で偶然発見された場合は、嚢胞の原因を調べてもらい、担当医からその後の方針を聞くようにしましょう。