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異所性胃粘膜

異所性胃粘膜とは、胃粘膜が胃以外の臓器に見られたり増殖したりすることをいいます

先天的な「異所性胃粘膜」は、

通常、食道や十二指腸球部に分節状の小結節または茎のないポリープとして見られ、

あまり病的な意味がないものです。

胃液を分泌する主細胞や副細胞を持つ胃底腺粘膜から成っています。

後天的なものについては、再生性変化(キズの治癒)に関連しており

十二指腸潰瘍や十二指腸炎の治癒過程・炎症性腸疾患(たとえばクローン病などの瘢痕)によく見られます。

この場合の胃粘膜は主細胞や副細胞がない、またはあっても粗い幽門腺粘膜から成っています。


食道の異所性胃粘膜です。


十二指腸の異所性胃粘膜です。

青い色素を散布することで凹凸を強調しています。

十二指腸異所性胃粘膜とは一言で言えば、

胃酸が多く、十二指腸まで胃酸が下りて来るために十二指腸の一部に表面を守る為に

胃壁と同様の上皮質が形成されてしまう物です。

云わば十二指腸の自己防衛反応です。

がん化する事は極めて稀で、余り心配する必要は有りません。

先ずは胃酸が出過ぎる原因の一つとなるピロリ菌の検査を行い、陽性ならば除菌治療が必要です。

さて、異所性胃粘膜の何が問題かというと、

胃粘膜が腫瘍性変化を起こす、または潰瘍や消化管穿孔の可能性があるということです。

異所性胃粘膜それ自体は普段の症状は特にありません。

胃痛や胸焼けなどの症状があって、たまたま受けた内視鏡検査で偶然発見されるというケースがほとんどです。

しかし、胃ではない臓器に生息しているので、大きく育とうとして腫瘍のように変化してしまい

実際に組織を奥深くまで調べると悪性細胞が含まれている、

または周囲の組織が胃酸分泌に耐えられず潰瘍を作ったり

消化管穿孔(消化管に穴が空いてしまうこと)を起こし緊急手術になる場合もあります。

特に症状がなくても、内視鏡検査を定期的に受けられることをお勧め致します。