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食道がんとアルコール

食道がんの大きな原因のひとつに、アルコールが挙げられます。

口から入ったアルコールは、まず、胃内で、発がん物質であるアセトアルデヒドに分解され、

アセトアルデヒドを分解するアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)という酵素活性が十分にあれば、

アセトアルデヒドも胃で分解されますが、

ALDH活性が不十分な場合には、このアセトアルデヒドが小腸を経由して体内に吸収されます。

そして、肺で気化した後、呼気として出て来ます。

呼気中のアセトアルデヒドは、口腔内の唾液などに取り込まれ、再度、体内に入り、食道などに付着します。

アセトアルデヒドは、気化しやすいが粘着性が高いという性質を持つため、

口腔内、食道に蓄積しやすく、粘膜を傷つけ、がんの発生原因になると言われます。

日本人の約半数はお酒に弱いタイプの遺伝子を持っており、

そのような遺伝子を持つ人がお酒を飲み続けることで、食道がんなどのがんのリスクが高まります。

特に、お酒を飲んで赤くなる人は要注意。

飲酒で赤くなるということは、アルコール分解がスムーズにいかず、

発がん物質であるアセトアルデヒド
が体内に蓄積しやすい体質を示します。

このような人は、ALDH)活性が弱く、日本人の約45%に見られます。

コップ1杯のビールで顔が赤くなる体質が現在または飲酒を始めた最初の1-2年にあった人では、

約9割の確率でALDHの活性が弱いタイプと判定されます。

実際、ALDH活性の弱い人が、週に5日以上、一合以上飲み続けると、

アセトアルデヒドによって食道などに炎症が発生し、

食道がんになるリスクは、飲まない場合に比べて約5倍になることが明らかになっています。

毎日3合だと、リスクは77倍にもなると言われています。
 

アルコールと食道がんの罹患率

日本酒を飲まない人を1として(1日の飲酒量)
1合 6倍
2合 54倍
3合 77倍

上の表は、アルコールを飲むと顔が赤くなる人の場合です。

赤くなる人は、アセトアルデヒドが体内に蓄積されます。

 

お酒を飲んでも顔が赤くならない人(1日の飲酒量)
1合 1倍
2合 6倍
3合 11倍

お酒に強い人はよくしたもので、食道がんに罹りにくくはなっているのですね。

また、飲酒は、食道がんだけでなく、下咽頭がんなどの頭頸部がんの発生原因にもなるため、

食道がんと咽頭がんを併発する人は、15~20%にも昇ると言われます。。

加えて、ALDHの活性が弱い人が、2合以上の飲酒を続けると、

肺がんになるリスクは約4倍になることも明らかになっています。