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がんと老化

すべてのガン患者のうち、80%以上が、55歳以上の中高年によって占められています。

また、ガンによる死亡のピークは、60~70歳の間にやってくるというデータもあります。

ガンは老化現象の一つといっていいでしょう。

では、なぜ年をとるとガンにかかりやすくなるのでしょうか? 

これは免疫機能に関係してくるものと思われます。

年を重ねるごとに、免疫力が低下してくるのです。

免疫系を構成しているリンパ球系細胞の数は、およそ5千億個にもなります。

そのうち7~8割がT細胞で、残りがB細胞とNK細胞です。

その多くは寿命が数10日と短く、1日に100億個死んでいます。

Tリンパ球を作り出すのは胸腺ですが、この胸腺は10代をピークに萎縮していくのです。

また、高齢化してくると、T細胞やB細胞のガンや抗原に対する反応が鈍くなって来ます。

まだ科学的には解明されてはいませんが、身体の免疫機能は老化によって鈍くなり、

反応が低下するのは間違いないようです。

DNAとがんとの関連

80歳にもなると、体細胞の20%あるいはそれ以上が何も機能していない休眠状態になります。

休眠中のDNAは、何らの影響も及ぼさない不活発な状態にあります。

ところが、汚染された環境、ストレス、間違った食生活、HIV、エイズ、

C型肝炎のようなウイルス感染などによって、DNAが損傷を受け、

それが細胞の突然変異につながり癌細胞へと変化していきます。

損傷を受けたDNAは短くなります。

損傷を受けたDNAが自己複製されるごとに細胞の突然変異が起きます。

ある一定の長さまで短くなると細胞消滅と呼ばれる機構が誘発され,

その人には死が近づいてきます。

また、老化によって遺伝情報の翻訳にも問題が生じます。

年を取るにつれて正確に翻訳できなくなっていきます。

その結果、体全体の機能の調和が崩れていきます。

DNAの翻訳機能が衰えてくると細胞増殖にも支障をきたします。

それがある点に達すると死が訪れます。

これが老化です。

従って老化を防止するには、まずDNAが短くならないようその損傷を防がねばなりません。

次に転写/翻訳機能の正確度を向上させねばなりません。

そうして初めて良い細胞、役に立つ細胞、良く機能する細胞を増殖できるようになります。

それが老化の防止につながります。

DNAの損傷に関してもう一つ重要な事実があります。

私達の細胞にはDNAの存在する場所が2ヵ所あります。

細胞核とミトコンドリアと呼ばれる部分です。

ミトコンドリアは細胞のためにエネルギーを製造する工場です。

炭水化物を摂取すると、それは細胞に吸収され

ミトコンドリアへ送られ燃やされてエネルギーを発生します。

炭水化物や脂肪を燃焼することによりエネルギーを発生するわけですが、

その過程で必ず必要なのが酸素です。

酸素は細胞へ送られ燃焼目的に使われます。

ミトコンドリアで燃焼が行なわれる過程でたくさんの有害な活性酸素が発生します。

抗酸化剤であるSOD(スーパーオキシド・ディスミュタ―ゼ)グルタチオンのような酵素などは、

エネルギー生産に伴って生じる有害な活性酸素の吸収を行ないます。

DNAは転写を行ない増殖していきますが、そのたびに障害が生じます。

しかし私達の体にはそれを修復する機能(抗酸化防御システム)が備わっています。

しかし、年を取るにつれ天然の抗酸化防御システムはうまく機能しなくなっていきます。

十分量のSODを生産しなくなります。

SODはたんぱく質の一つですが、DNAとRNAがたんぱく質を作ります。

しかし年を取るにつれその製造工程もうまく機能しなくなりますから、

天然の抗酸化剤を十分量生産できなくなります。

その結果活性酸素が増え、細胞に損傷が生じ、

ひいては細胞の死、突然変異、あるいは癌細胞へと移行します。

私達の細胞は既にあまりにも多くの損傷を受けていますし、DNAも短くなっています。

今のところ長生きを助けてくれる唯一の方法は抗酸化剤です。

ビタミンB、マグネシウム、コバルトなどもDNAを修復する酵素にとって不可欠な栄養素です。

こういう栄養素が十分摂取されなければ、DNAの修復はうまくいきません。

DNAが修復されない理由はいろいろあります。

例えばDNAのある部分が他の人とは大分違っていて、それを先祖から受け継いでいるとします。

そしてその部分が損傷を受け、体のシステムはそれを認識できずに修復できなかったとします。

そうすると細胞の突然変異が生じます。

つまり癌の発生に関係している重要な要因の一つは遺伝学上の問題です。

もしかなりの数の先祖が癌にかかっているとしたら、他の人よりも癌にかかりやすいから

ライフスタイルを変えて、定期検診をもっと頻繁に受ける必要があります。

そして、食生活の習慣にも注意しなければなりません。

細胞の損傷は今この瞬間にも頻繁に起きています。

突然変異を起こした細胞はうまく機能しないかも知れませんし、自然消滅するかも知れません。

白血球がそれを見つけて除去するかも知れません。

こういう意味でも、免疫組織を健康に維持しておくことは非常に重要です。

免疫組織が健康であれば、

突然変異を起こした細胞が第2、第3、あるいは第4段階に進むことはありません。

細胞が突然変異を起こすやいなや免疫組織が働いてそれを吸い取り、除去してくれます。

健康な免疫組織を維持することは、最も大切なことです。

免疫組織に害を与える要因がたくさんあります。

第1の敵はストレスです。

ストレスが免疫組織の機能を抑圧するのです。