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低脂血症

低脂血症とは、血清脂質濃度が通常低いとされている濃度よりもさらに低い値を示す疾患です。

一般に、

総コレステロール   120mg/dl未満、

中性脂肪(トリグリセライド)   40mg/dl未満、

LDLコレステロール   80mg/dl未満

を低脂血症の基準としています。

低脂血症の大部分は栄養状態の悪化や甲状腺疾患、肝疾患による二次性の低脂血症がほとんどです。

ごく一部には基礎疾患のない原発性の低脂血症

(コレステロールは血液中で水溶性になるため、ある種の蛋白と結合しており、

これらの蛋白の欠乏が遺伝的にある場合など)

も含まれます。


低脂血症では、一般的には特別な治療は行われないことがほどんです

しかし、低脂血症を引き起こす原因となる疾患がある場合には、その原因疾患の治療が優先されます。

特に甲状腺機能 亢進症、肝硬変はコレステロール値とともに低トリグリセライド血症を認めま す。

甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンが増えている場合、

代謝が亢進し脂肪の代謝が促進され、コレステロールが下がってきます。

この場合、他に自律神経の緊張症状(動悸、発汗、手のふるえ、倦怠感など)と

ともに体重減少が出てきます。

肝硬変吸収不良症候群(栄養失調)では、脂肪自体が吸収および産生されていない状況です。

遺伝的な疾患としての低脂血症(無βリポ蛋白血症あ るいは低βリポ蛋白血症)はごく稀ですが、

原疾患を認めない例ではこれらを考 慮する必要があります。

低トリグリセライド血症に対する対応は、

原疾患(栄養障害、吸収不良性疾患、甲状腺機能亢進症、肝硬変)を

診断するた めの検査を行うことが重要です。

低下したトリグリセライド値を増加させる必要はなく、原疾患に対応すればよいと考えられます。

低コレステロール血症の重要な原因疾患として悪性腫瘍があげられます。

した がって、低コレステロール血症の患者をみた場合には、

総コレステロール値の推移を確かめて急速に低下しているかどうか を検証することが、

悪性疾患の早期発見にもきわめて重要であるといえます。