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アルコールと大腸がん

飲酒は大腸がんの危険性を高めると指摘されています。

飲酒が大腸がんを引き起こすメカニズムについてははっきりしていませんが、

アルコールが問題となるのは、アルコール代謝に関わる成分の

アセトアルデヒドに問題があります。
 

ビールや日本酒として摂取したアルコールは、肝臓で代謝されアセトアルデヒドになり、

次いで解毒過程が進み炭酸ガスと水へと変わります。

このアセトアルデヒドは悪酔いの原因ともなる有毒物質で、発がん性があるとされます。

しかし、飲酒によって大腸がんのリスクが高まるのは、

アセトアルデヒドによる大腸粘膜への直接的な作用としてよりも、

アルコール、またはアセトアルデヒドが葉酸の働きを阻害することにより、

大腸がん発がんの初期段階である遺伝子の低メチル化が

引き起こされるためという考えが有力です。

日本人は、アルコールの分解を行うアルデヒド脱水素酵素の欠けた人が

多いことが知られています。

少量の酒を飲んでも顔が赤くなりやすい人は、この酵素が欠けた人です。

アルデヒド脱水素酵素の欠けた人々は、食道がんや胃がん、大腸ガンなど

消化管のガンのリスクがかなり増加することが示唆されています。

世界保健機関(WHO) は、飲酒が、大腸、口腔、いん頭、喉頭、食道、肝臓、乳房のガンの

原因になると結論を下しています。

例えば、毎日、大ビンで 2 本、あるいは大ジョッキで 2 杯のビールを飲んでいると、

大腸ガンのリスクは 2 倍に増加します。

飲酒量が増加すると、大腸ガンのリスクも増加します。

●アルコール目安は1日23gまで

男性で大腸がんにかかっている人のうち4分の1は、

1日あたり23g以上のアルコールを摂取しているということがわかりました。

つまり4人に1人は、

大腸がんに関してアルコールの過剰摂取が要因となっている可能性があるということです。

アルコールを毎日23gまでに抑える、

というのが大腸がんのリスクを高めないための目安とされています。

アルコール23g

日本酒一合(180ml)

焼酎(25度)0.6合、

泡盛(30度)0.5合、

ビール大瓶(633ml)1本、

ワイングラス(100ml)2杯、

ウイスキーダブル(60ml)1杯

にほぼ相当します。

●92g以上/日で3倍のリスク

研究によれば、男性で1日に92g以上のアルコール摂取によって、お酒を全く飲まないという人よりも

大腸がんのリスクは3倍、結腸がんのリスクは3.4倍、直腸がんのリスクは2.1倍になるということがわかりました。

69-91.9gのアルコール摂取となると、

大腸がんが2.2倍、結腸がんが1.9倍、直腸がんが2.8倍のリスク増加となっています。

飲酒をしない人々と比べて、 1 日あたりアルコール量で 23 ~ 45. 9 グラムのアルコール飲料を飲む人々の

大腸ガンのリスクは 42 パーセント増加。

同様に、 1 日あたりアルコール量で 46 ~ 68. 9 グラムのアルコール飲料を飲む人々の大腸ガンのリスクは

95 パーセント増加、ほぼ 2 倍に増加。

1 日あたりアルコール量で 69 ~ 91. 9 グラムのアルコール飲料を飲む人々の大腸ガンのリスクは

115 パーセント増加、 2 倍以上に増加。

1 日あたりアルコール量で 92 グラム以上のアルコール飲料を飲む、大酒飲みの人々の大腸ガンのリスクは
 
196 パーセント増加、ほぼ 3 倍に増加。

飲酒量が増加すると大腸ガンのリスクが増加する重要な関係は、女性でもみられます。

飲酒との関係は、直腸ガン、結腸ガンの両方で明白だといいます。

●アルコール飲料別の検討

 アルコール飲料別の検討はいまだ行われていません。

しかし、今後の研究によって特に大腸がんのリスクを高める飲料、

特段問題のない飲料などがよりはっきりしてくる可能性も残されています。

なお、上記の研究は日本人の大腸がんリスクについての研究ですので

人種が異なればそのリスクも当然異なります。

日本人向けの大腸がんリスク回避が23g/日であると理解してください。

 

 

 大腸の中でも口に近い部分(結腸)と肛門に近い部分(直腸)とでは、

がんの危険度に生活習慣が及ぼす影響が違うと言われています。

結腸では、男性に於いて、お酒をやめた人、現在飲んでいる人ともに、

お酒を飲まない人と比べて危険度が約2倍になっており、

女性でもお酒を飲まない人と比べて、お酒をやめた人ではやや危険度が高くなっています。

一方、肛門に近い側の直腸では、お酒を飲まない人に比べ、お酒をやめた人、現在飲んでいる人の危険度が

とくに高くなってはいません。

大腸がんのうち、結腸がんの危険度がお酒を飲んでいる、またはやめた男性で高くなっています。

大腸がんは結腸がん、直腸がんともに発生率が増えてきましたが、結腸がんの方が増加は急です

男性ではアルコール消費の増加が結腸がん増加の理由の1つである可能性もあり、

大腸がん予防のためにもお酒の飲み過ぎには注意すべきと思われます。