山口県岩国市尾津町1-12-29
074_telephone 0827-34-0303
 
あなたは 3294170 番目の訪問者様です

« | »

デュラフォイ潰瘍

比較的まれな,胃・消化管出血をきたす病態で,

1898年,フランス人医師,Dieulafoyにより初めて報告されました。

(Eexulceratio simplex. Bull de l’Acad de Med 1898; 39: 49-84)。

全消化管出血の1‐2%を占めるとされています。

中高年に多く,男女比は2:1で男性に多胃です。

胃潰瘍はさまざまな原因で、胃の粘膜が欠損する病気ですが、

デュラフォイ「潰瘍」は、いわゆる消化性潰瘍ではありません。

僅かな粘膜欠損をともなう露出血管(動脈)からの拍動性の大出血
をきたす病変で,
 
突然の吐下血で発症します。
 

多くは,胃上部(食道・胃接合部の6cm以内)の小弯にみられますが,

まれに,下部食道,上部小腸,右側大腸,直腸にみられることもあります。

病理学的には,粘膜下に拡張,蛇行する動脈が認められ,その一部が粘膜を貫通しているのがみられます。

表面を覆う粘膜が,動脈の拍動により徐々に浸食を受け,自然破裂をきたして大出血に至ると考えられていますが,

本症の発症には副腎皮質ステロイドホルモンの過剰産生が関与しているとの説もあります。

検査
 

内視鏡検査で診断します。

ふつうは、破綻した血管から動脈性出血を認めますので、診断は容易です。
 

ただし、出血が多量で血圧が下がっていて、内視鏡検査時には一時的に出血が止まっている時や

胃の中の凝血塊が存在しているときは、出血点を同定するのが容易ではありません。

治療
 

治療としては内視鏡的止血術(電気的焼灼術,クリッピング術,エタノール注入法,レーザー焼灼術,

バンド結紮術など)が一般に行われます。

周囲は正常胃粘膜ですし、出血は点状なので、深い胃潰瘍のように止血に難渋することはありません。

内視鏡下に出血点をクリップで挟んだり、局所に薬剤を注入すれば、多くは簡単に止血が可能です。

血管造影下に経カテーテル動脈塞栓術が行われることもあります。

再発率は低く,外科的治療は必要としないことが多いです。