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若い女性の胃癌

胃がん全体の1割にあたる「スキルス性胃がん」という特殊な胃がんは

死亡率が高いことで知られています。
 

「スキルス」というのはびまん性(まんべんなく広がる)胃がんのことです。

通常の胃がんは胃壁の胃粘膜表面にがんが発生するのに対し、

スキルス性胃がんは胃粘膜表面には変化がみられないまま胃粘膜全体にがんが広がっていきます。
 

通常の胃がんに比べて厄介な点は、がんの発生が一か所ではなく胃粘膜に広く湿潤し、

他臓器へ容易に転移していくという悪質さです。

進行が早いため、スキルス性胃がんが発見されてからでは治療が間に合わないこともあるのです。

 

スキルス性胃がんの自覚症状
 

○胸やけ

○消化不良

○食欲不振

○胃の痛み

 (食前に特に痛む。食後に痛まなくなる。)

○食後、胃が硬い感じがする

○みぞおちが重い

○以前よりも食事の量が減った

(末期的症状)

○吐血

○タール便(道路を舗装する時に使うコールタールのように黒い便のことです)

○吐き気、嘔吐

 

スキルス性胃がんの原因
 

・塩分の多い食事

・飲酒・喫煙

・胃に刺激の強い食品の摂取

・発がん性物質の影響

・ストレス

・がんの家系遺伝
 

ただし、胃潰瘍、通常の胃がんの原因と言われているピロリ菌に関しては、

スキルス性胃がんにはあまり関係がないとも考えられています。

 

こんな人は要注意

胃癌全体の10%がスキルス胃癌で、残りの大部分の90%は別の型の癌です。

胃癌にかかる割合は男2:女1です。

スキルス性胃がんは若い女性に比較的多く発症すると言われています。 

 具体的には20代~40代の女性が発症する確立は、他の年代よりも多くなっています。

女性ホルモンが関係しているとも考えられるそうです。

 また、家族に胃がん、スキルス性胃がんになった人がいる場合には、

家系遺伝によりスキルス性胃がんのリスクが高まるようです。

気になる人は自覚症状がない時からがん検査をこまめに受けるのがのぞましいです。

 

スキルス性胃がんの場合、発見された時にはすでに転移がみられるという場合が半数以上です。
 

スキルス性胃がんは、転移が早く、特に腹膜に転移してしまうことが多いようです。

がん細胞が早い段階で散らばってしまうのです。

これを腹膜播腫(ふくまくはしゃ)といいます。
 

スキルス性胃がんが発見された場合には、その時点で約60%の人が腹膜への転移や

広い範囲のリンパ節への転移が見られます。

この腹膜播種(ふくまくはしゅ)は、スキルス性胃がんの患者さんの約50%に見られるのが特徴です。


 

胃がんのステージ

 

0期…胃壁の粘膜層の内側に異常な細胞が発生している

1期…粘膜層、または粘膜層を超えて胃壁の筋肉層までがんが広がる

がん周辺のリンパ節に転移がみられるようになる

2期…さらに粘膜層を超えて胃壁の筋肉層までがんが広がる

3期…さらに筋肉層を超えて漿膜層までがんが広がり周りの臓器にも転移がみられるようになる

4期…遠くのリンパ節・肝臓など遠隔にもがんが転移している

 

スキルス性胃がんは助からないの?
 

気になるのが胃がんの生存率です。

ステージが進むほど生存率は大きく下がってしまいます。

 

胃がんの5年生存率
 

1A期 --95%  

1B期--87%
 

このように大変高い数値がでています。  
 

2期  ーー70%  

3期  --45%  

4期 --10%

1期95%→2期70%→3期45%→4期10%

2期までなら手術で良好な予後が大きく見込まれます。

3期でもまだ完治の見込みはあります。

4期は末期がんの状態です。

ステージの違いと治療法
 

主な治療法としては、手術、抗がん剤、放射線療法があります。
 

スキルス性胃がんの場合は、転移が進んでいて、切除によって根治治療ができない場合が多くあります。
 

また、根治手術を行っても再発する可能性もあります。
 

転移が進んでいる場合に有効な治療法は化学療法(抗がん剤)になります。
 

また、抗がん剤だけを用いるのではなく、手術、放射線などと合わせて用いることが多いです。

0期&1期…早期がん。

内視鏡治療や狭い範囲の手術で完治が望めます。
 

2期…手術によって良い結果を得ることが期待できます。
 

3期…状況は悪くなってきますが、それでもまだ完治の可能性があります。
 

4期…末期がん。転移が遠くまで広がっているので、完治は困難です。

スキルス性胃がんもステージが浅い段階ならば治療が可能ですが、

その性質からステージが進んだ状態まで発見されない事が多いために治療が難しくなってしまうのです。
 
スキルス性胃がんの場合、発見された時点ではすでに手術できないケースが多く、

手術した場合も再発度が高いため、5年生存率は、約15%~20%とされています。
 

ですからどのがんにも言えることですが、

特にスキルス性胃がんは健康なうちからの早期発見とがん予防によって身を守ることが必要になってきます