山口県岩国市尾津町1-12-29
074_telephone 0827-34-0303
 
あなたは 3349636 番目の訪問者様です

« | »

胆嚢ポリープ

advise1

胆嚢の内腔にできる粘膜の盛り上がりを胆嚢ポリープといいます。

健診や人間ドックでの超音波検査の普及に伴い発見率は高まっており、

その頻度は5~10%です。

良性のものがほとんどですが、

大きくなるとがんの可能性が高くなるので注意が必要です。

 daicho-polipu4

形態からは、キノコのように茎を持つ有茎性ポリープ

茎がはっきりしない亜有茎性ポリープ

茎を持たず扁平に盛り上がる広基性ポリープなどがあり、

亜有茎性ポリープ・広基性ポリープの中にがんが含まれていることがありますが、

形態だけでがんかどうか断定はできません。



原因は何か

Fig_polyp

胆嚢ポリープには、腫瘍性のポリープと非腫瘍性のポリープがあります。

腫瘍性のポリープは、胆嚢内腔の粘膜細胞が増殖してできます。

良性(腺腫せんしゅ)と悪性(がん)がありますが、これらができる原因はわかっていません。

GBpolyp2

一方、胆嚢ポリープの中で最も多いのは、非腫瘍性のコレステロールポリープです。

コレステロールポリープは、

胆汁中のコレステロール成分が胆嚢粘膜に沈着してできます。

多発することが多く、数mm以内のものが多いです。

コレステロールポリープはがんになることはありません。

 

胆嚢の小隆起性病変の内訳

tannou4

47-8-111

過形成ポリープ(胆嚢上皮細胞が過剰に増殖)、

 

炎症性ポリープ(上皮細胞の下にある粘膜固有層の増殖によるもので慢性胆嚢炎などにより発生)

 

は良性のポリープです。

slide0012_image044

胆嚢腺腫は単発で生じて、基本的には良性ですが、

一部に異型細胞を伴い癌化する可能性もあります。

大きさが10 mmを超えた場合は癌を疑います。


症状の現れ方

胆嚢ポリープは、ほとんどの場合、症状が現れることはありません。

胆石症、胆嚢炎などの合併症があれば、みぞおちの痛みや不快感など出現します。

 

腫瘍性のポリープでがん化し大きくなった場合には、

鈍痛や体重減少などの胆嚢がんの症状が出ることもあります。


検査と診断

gallbladderno8c

本疾患の診断には超音波検査が有用であり、

ポリープの大きさや数、形を調べます。

ポリープの大きさが10mm以下で数が多い場合には、

コレステロールポリープの可能性が高くなります。

反対に、大きさが10mm以上で、ポリープの茎が太く、

盛り上がりの少ない形はがんを疑います。

精密検査としては、造影CTや超音波内視鏡検査を行います。

scope_img_06index_34_p01naishikyo8-2pancreaticducts06

超音波内視鏡とは先端に超音波の機械がついた内視鏡を用いて行う検査で、

胆嚢により近い胃や十二指腸までその内視鏡を挿入し、

胆嚢壁の層構造の変化を調べ、

造影CT検査にて血流を持つポリープか否かをみます。

胆嚢内の組織検査については極めて難しく、

一般的には行われていないのが現状です。


治療の方法

5mm以下の胆嚢ポリープは1年ごと、

6~10mmの胆嚢ポリープは6カ月ごとに超音波検査を行って、

大きくなっていないかなど、がん化の兆候を定期的に確認します。

10mmを超えるものは、超音波内視鏡などで精密検査を行います。

明らかに良性と診断された場合は経過を観察しますが、

がんが否定できない場合には、胆嚢摘出術を行います。

術中検索あるいは術後病理診断で悪性所見あれば、

追加の手術(肝床切除やリンパ節郭清など)を行う。

 

 大きさが10mmを超える胆嚢ポリープの25%にがんが認められています。


健康診断などで胆嚢ポリープと診断されたら、

ポリープの大きさや形に応じて定期的な超音波検査が必要です。

健康診断や人間ドックの際に腹部超音波検査で偶然にみつかることが多い。

 

 

予後については、良性疾患に関しては良好であり、

癌に関してはその進行度によります。

 

たとえ悪性であっても早期なら完治率は高くなります。

胆嚢ポリープの特徴

大きさ 形態など
コレステロール ほとんど10 mm以下 多発 桑の実あるいは金平糖状
過形成性、炎症性 通常5 mm以下 無茎性隆起
腺腫 10 mm前後が多い 単発 小結節状、血流あり
10 mm以上が多い 単発 表面不整、血流あり