塩分と高血圧

血圧が上がるメカニズム

56_post_mainVol.98 「食塩感受性高血圧」って、どんな高血圧?

塩分と血圧の関係は、まだ十分には解明されていませんが、塩分(ナトリウム)は電解質のひとつで、

人間の身体の細胞液の中で満たされていて、その濃度は絶妙なバランスにより保たれています。

身体はナトリウムの濃度を常に一定に保とうとする働きがあります。

 

塩分をとりすぎると……

血液中の塩分(ナトリウム)濃度が高まり、

からだが血液中の塩分を薄めよう(血液の浸透圧を一定に

保とう)とするため、血液中に水分が取り込まれる。

心臓や血管には一定の容量があるため、その中の血液が増えすぎてしまうと、血管を押し広げ、血圧も上がってしまう。

心臓の負担も大きくなる。

それに伴い、貯留した塩分や水分を腎臓からこして排泄するため、更に血圧が上昇します。

塩分のとりすぎによる血圧上昇が続けば、高血圧症に……

いまは血圧に問題がなくても、塩分の多い食事を続けていれば、からだのなかで上記の流れが日常的に繰り返されることになり、

自覚症状がないまま「気がつけば高血圧症」という危険性があります。

 

浸透圧とは

 

浸透圧とは、濃度の違う溶液が半透膜で区切られている場合に、濃度の薄いほうから濃いほうへと溶媒、

つまり溶かしている液体が引き込まれる力のことを言います。

半透膜とは、ある大きさの物質を通して、それより大きいある物質は通さないような膜のことです。

例えば、食塩水について、水は通しますがナトリウムは通さない半透膜があったとして、同じ量の濃い食塩水と薄い食塩水を区切った場合、

二つの食塩水が同程度の濃度になるまで薄いほうから濃いほうへと水が移動することになります。

結果として、濃度の薄かったほうは量が減り、濃かったほうは量が増大することになります。

血圧上昇

 

 

●ナトリウムと交感神経

食塩の中のナトリウムは、血管を収縮させる働きをする交感神経を緊張させます。

必要以上のナトリウムを摂取すれば、血管を縮める働きが活発になってしまい、血圧も高くなります。

その状態が続き、血管に余計なストレスがかかり続け、高血圧を悪化させます。

血管に入るナトリウム

摂りすぎたナトリウムは、血管の壁の細胞の中に直接入り込みます。

血圧が高くなっている人の血管というのは傷がつきやすく、ナトリウムも入り込みやすい。

入り込んだナトリウムは、さらに血管を狭くします。

血管の壁というのは、実は筋肉でできており、

ナトリウムには、筋肉を収縮させる働きもあります。

例えば、焼き魚の身は塩を振ってから焼くとしまるが、これはその原理によるもの。

ナトリウムが血管に侵入すると、筋肉でできた血管は収縮し、血圧は上がることになります。

をかかなくなった現代人と塩

本来人間には、尿や汗によって余分なナトリウムを体外に出し、調節する仕組がそなわっています。

汗をかいてこそ、ちょうど良いカラダの塩分濃度になる。

厳しい肉体労働をする人たちは汗を多くかき、ナトリウムの排出も活発すぎるため、塩をなめながら作業をしないとカラダがもたないほどです。

しかし現代では、労働でそれほどの汗をかく人は少なくなり、汗による塩分調節はできなくなっています。

そのため塩分は、うまく排出されることなく過剰となり、高血圧の原因となっています。

 

 

高血圧には、塩分の影響を受けやすいタイプ(食塩感受性高血圧)と、そうでないタイプ(食塩非感受性高血圧)とがあります。

 治療面からみると、塩分をひかえることで血圧が改善されやすいタイプと、そうでないタイプということもできます。
減塩による血圧を下げる効果は、1日に6~8g減らすと、高血圧患者の約20%の血圧は下がりますが、

残りの約80%の血圧には変化が殆どありません。

これは、塩分に反応し易い食塩感受性タイプか、逆に反応し難い食塩非感受性タイプかによって左右されます。

しかし、減塩による血圧の低下の効果が無い食塩非感受性タイプであったとしても減塩をする必要はあります。

 

塩分を多くとると、腎臓の交感神経の活動が促進され、それにともない塩分の排出をになう遺伝子の働きが抑制されることで、血液中のナトリウム濃度が上昇します。

ナトリウムは水分と結びつきやすいため血液量が増え、その結果、血圧が上昇するのです。
つまり、「塩分過多がひきがねとなり、腎臓でナトリウムが再吸収されることで、高血圧になる」
それが食塩感受性高血圧の発症の簡単なメカニズムだといえるでしょう。
では、塩分の影響を受けにくい食塩非感受性タイプの場合は、どのようにして高血圧が発症するのでしょうか。
これについてはタンパク質の一種であるアンジオテンシンⅡが血管中にとりこまれ、その作用によって血管の収縮が生じ、その結果、高血圧になるという仕組みがほぼ解明されています。
 アンジオテンシンⅡは、強力な血管収縮作用をもつ物質で、腎臓などで産生され、細胞内に取り込まれます。
同じ高血圧とはいっても、食塩感受性タイプは「ナトリウム再吸収」、食塩非感受性タイプは「血管収縮」と、発症の主要因には大きな違いがあるわけです。

ナトリウム画像
例えば、肝臓は過剰なナトリウムの排出と、必要なナトリウムの吸収を繰り返していますが、
塩分の多い食事を続けていると、ナトリウムの排出が十分に行われなくなり、血液の量が増えて血圧が上昇してしまいます。
また、塩分はコレステロールを高め、血栓をでき易くします。
食塩非感受性タイプや、正常な血圧の人でも、塩分の過剰摂取を避けることをお勧めします。

 

どうやって減塩するのか?

塩分の過剰摂取をやめることは体にとって良いことですが、塩分の摂取量を急激に減らしてしまうと交感神経の緊張を起こしたり、

細胞外液(細胞外に存在する体液)が減少して抵抗力が弱くなったりしてしまいます。

 

日本では1日の塩分摂取量が10g以下を目標としていますが、実際では1日平均12gを超えていると言われています。

高血圧症の方の場合、日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2009」における減塩目標値は1日6g(小さじ1杯)未満です!

この数値を超えている場合は、1日1~2g程度の減塩から始めることをお勧めします。

和食を基本として減塩を心掛けるようにしてください。

 

ナトリウムを含む食品

塩分
最も多くのナトリウムを含んでいる食品は、梅干と言われています。
その塩分は調味料と比較しても多く、同じ重量の醤油と比べても1.3倍ものナトリウムがうめ干しには含まれています。
おおよそ5個(血圧が高めの人なら3個)で、一日の摂取目標を超えてしまいます。
調味料で言いますと、同じ重さであればしょう油より味噌のほうが比較的含まれている量は少なめです。
さらにミソよりもソースのほうが少なく、ウスターソースなら醤油の約半分、とんかつソースなら約1/3にまで抑えられます。
ドレッシングも、醤油の半分から1/3程度のものが多いですので、調味料を工夫して塩分制限を行なうのもよいでしょう。

一般的な調味料100g中のナトリウム量

ナトリウム量 塩分相当量
調味塩 39000mg 100.0g
薄口醤油 6300mg 16.2g
濃口醤油 5700mg 14.6g
赤みそ 5100mg 13.1g
白みそ 4900mg 12.6g
ウスターソース 3300mg 8.5g
とんかつソース 2200mg 5.6g
トマトケチャップ 1300mg 3.3g
和風ドレッシング 2900mg 7.4g
洋風ドレッシング 1200m 3.1g

薄口しょうゆと濃口しょうゆ

醤油
濃口醤油10ml中のナトリウム量は475mg、薄口醤油10mlのナトリウム量は525mgということで、10%程度、薄口しょうゆの方がナトリウム含有量は多いのです。
色が薄ければ塩分控えめというわけではないようです。
濃口よりも薄口のほうが塩分は濃いという、不思議な関係に気をつけましょう。

 

食塩摂取量の多い日本人

日本人の食塩摂取量 : 1日約10g

日本人の食塩摂取量は以前に比べて減ってきていますが、ここ数年は横ばいです。

日本人の食塩摂取量

日本人は世界的にみても食塩摂取量が多く、今でも1日約10gくらい摂っています。

世界の食塩摂取量

減塩目標:1日6g未満*2

減塩目標 減塩目標は1日6g未満 です。

   

 

がんとお菓子

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癌細胞は「ブドウ糖」が大好きなんです。

癌細胞は、低体温、低酸素、高血糖で発症・増殖します。

この高血糖が意外に見過ごされやすいんですね。

砂糖は、危険です。

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 ガン細胞はブドウ糖を正常細胞の数倍も消費し、野放しの成長を続けていきます。 

多くのガン細胞がエネルギー源として大量のブドウ糖を利用していることは間違いなく、

糖質制限食ならガン細胞を兵糧攻めにできるのではないか?という発想が生まれるわけです。

結論的には、糖質制限食を実践しても、ガンを撲滅することはなかなか出来ないとのことです。

しかし、進行が少しは遅くなる、という期待はあります。

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糖質制限食では、すべての代謝が安定するので、免疫系を中心に自然治癒力が高まり、

ガンの進行を遅らせる方向に働いてくれる可能性もあるそうです

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一般には脂肪の摂り過ぎが大腸ガンや乳ガンのリスクになると、長い間常識として信じられてきましたが、

少なくとも大腸ガンと乳ガンに関しては、脂肪摂取は発症リスクにならず、脂肪ではなく、

糖質の摂り過ぎこそが欧米型ガンの大きなリスクだと考えられるようになりました。

糖質制限食なら、その予防が出来る可能性が高くなります。

血糖値を上昇させ食後高血糖を生じるのは糖質だけで、

脂質・たんぱく質は血糖値を上昇させないのだそうです

低炭水化物・高タンパク食が、腫瘍の発育を抑制し、発ガンを予防した」という論文もあるそうです。

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