疲労回復に効く食材
■クエン酸
クエン酸は疲労の原因である乳酸を分解し燃焼させる力があり、
疲れが溜まりにくい体を作ってくれます。
血流の促進作用もあります。
酢、梅干し、レモン、グレープフルーツ、キウイフルーツ、苺、柿、ミカン、パイナップルなどには、クエン酸やビタミンCが多く含まれます。
■ビタミンC
ビタミンCにはストレス疲労と戦うための抵抗力を高める効果があり、
体内の有害物質を体外に排出してくれる作用があります。
またビタミンCの含有量自体は少な目のリンゴですが、
リンゴには体内のビタミンCを増やす働きがあるため、
他の果物類と合わせて食べる事をおすすめします。
お酢には「酢酸」と呼ばれる成分が含まれており、この酢酸は体内で「クエン酸」に変換され、エネルギーを生産する仕組みである「クエン酸回路」の作用を活性化させます。
クエン酸は疲労物質の乳酸を分解し、アミノ酸はエネルギー代謝を活性化して乳酸が作られるのをおさえてくれます。
酢はダブルで疲労回復に役立つすぐれものです。
また、食べ物に含まれるブドウ糖が体の中で完全にエネルギーになりきれずに酸性物質となって体内にたまってしまうと体が酸性化して疲れを感じます。
ここでもお酢が体をアルカリ化してくれるので疲労回復に効果的なのです。
クエン酸を多く含む食べ物は、お酢のほかにも、かんきつ系の果物(レモン・みかん・グレープフルーツなど)、パイナップル、キウイ、トマト、梅、などがあります。
さらに、糖質(ブドウ糖)を含む炭水化物系の食品とお酢を一緒にとることで、この働きが更に活発化し、特に筋肉疲労や肝臓の疲れからくる疲労の改善が期待できます。
■ビタミンB1
ごはんやパンなどの炭水化物は、体内でブドウ糖になります。
ビタミンB1には糖質(炭水化物)を燃やしてエネルギーに変える作用があります。
豚肉に含まれるビタミンB1は牛肉のおよそ10倍にもなります。
うなぎは疲労回復に良いのは、ビタミンB1が豊富に含まれているからです。
タコやイワシなどもビタミンB1が多く含まれています。
■イミダゾールペプチド
強力な疲労回復成分。
鶏胸肉には「イミダペプチド」という抗酸化成分が豊富で、疲労回復&アンチエイジング効果があります。
ヘルシーで高たんぱく質。
他には、豚肉、牛肉、チーズ、大豆などに多く含まれています。
■コエンザイムQ10
コエンザイムQ10には活力を保つために必要不可欠な栄養素で、
体の代謝能力を上げ活性化してくれる作用があります。
★コエンザイムQ10は魚類、肉類、野菜に多く含まれます。
かつお、さば、いわし、牛肉、豚肉、レバー、ブロッコリー、ほうれん草など。
乳製品にも良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどがおすすめで、さらに醗酵食品であるチーズやヨーグルトには、腸内環境を整える効果もあり
老廃物を排出しやすく、栄養素をしっかり取り入れて活用できる状態を育てることができます。
くるみには良質な脂質が含まれていて、免疫力をUPさせて体内の代謝を高めるはたらきがあると言われています。
内臓を元気にするサポートをしてくれるため、栄養を吸収しやすくなり、疲労回復も早くなります。
にんにくに含まれる「アリシン」。
アリシンは体内でビタミンB1(チアミン)と結合することで、アリチアミンと呼ばれる物質に変化し、疲労回復作用を体内に及ぼします。
この効果は、「疲労回復ビタミン」と呼ばれているビタミンB1よりも効率が良く、強力な効果を発揮すると言われているのです。
アリチアミンはビタミンB1に比べて体内で吸収されやすく、持続的な働きをもたらす活性型なビタミンです。
ただ、臭いや胃もたれがきついです。
脳の疲労回復には「睡眠」は勿論ですが、疲れを回復するための「エネルギーの元」を補給しなければなりません。
その元となる代表的な成分がブドウ糖です。
ブドウ糖は砂糖や炭水化物(糖質)に含まれており、これらの成分を摂取することで脳が活性化され、もやもやとしていた思考がスッキリとします。
特にデスクワークに就いている人の場合、脳内のブドウ糖が不足気味となりますので、砂糖を入れたコーヒーを飲む等して、ブドウ糖を補給するようにしましょう。
はちみつにはエネルギーとして取り入れやすい糖質が豊富。
使い切ったエネルギーをすばやくチャージすることができます。
山芋も疲労回復効果の高い食べ物なんです。
別名「根菜類の王様」とまで言われています。
山芋には、消化を良くする酵素がたっぷり含まれています。
根菜類の代表である大根の、何と3倍もの酵素が含まれています。
山芋の疲労回復に一番効果のある酵素は、熱に弱いので、
できるだけ「とろろ」などの生の状態で食べた方が、疲労回復には良いです。
山芋のネバネバは「ムチン」という成分によるもので、胃の粘膜を保護して、直接胃腸を回復させるだけでなく、
身体に取り込まれたタンパク質を効率よくエネルギー源に変えてくれる為、全身の疲労を回復してくれる効果があるのです。
その他にも、山芋には乳酸・アンモニアなどの、疲労の原因となる物質と戦ってくれる、ビタミンB1やアルギニンなどの成分も含まれており、これらにも疲労を回復してくれる効果があります。
味噌汁に使われている味噌は、麹菌を使って発酵・熟成させた食品です。
つまり、味噌は麹菌が出す酵素によって穀物に含まれる成分が分解された、発酵食品なのです。
発酵食品は、疲労回復に役立つ酵素を多く含んでいます。
抗酸化作用が強いリコピンを含むトマトも、疲労回復には役立つ食品です。
リコピンは、ビタミンA・C・Eとクエン酸を多く含み
乳酸をおさえてくれる働き意外に、
病気のもとである活性酸素を除去する働きを持っているため、この活性酸素を除去してくれることでインナーケアを行うことができます。
活性酸素は体の疲れやストレスが原因で生み出されるもので
それを除去してくれるトマトは、
とても優秀な疲労回復効果のある食べ物と言えるでしょう。
またトマトは低カロリーで重量感を得やすいので、ダイエット中の人にもオススメの食材です。
ストレスには、精神疲労を回復させてくれる玉ねぎ!
たまねぎや長ねぎ、ニラなどがそうですね。
ネギ類には、辛味成分に硫化アリルというものがあって、
気持ちを穏やかにしてくれ、ストレス性の疲労に効果的です。
大豆は頭にも体にも効く疲労の万能薬!
大豆に含まれるレシチンは、ストレスを解消し、
疲労回復、脳のはたらきをサポートするといわれます。
別名「ブレイン・フード」とも言われています。
豆腐や納豆、おからに枝豆・・・
疲労回復に即効性があるのが、緑茶やコーヒーなど
カフェインが含まれている飲み物です。
カフェインは交感神経系を刺激して、
疲労や眠気を取り除いてくれる働きがあって、
疲労回復に即効性があると言われています。