頭痛について

頭痛とは

最近の調査では、頭痛もちの人は15歳以上の日本人の約40%という

結果が出ています。

頭痛の種類

頭痛には大きく分けて「慢性頭痛」、「急性頭痛」、「その他の頭痛」

の3つがあります。

慢性頭痛には、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」があります。

頭痛は、主に頭の血管と肩や首、後頭部の筋肉の問題で起こります。

 緊張型頭痛は、主に肩や首、後頭部の筋肉や神経の緊張が原因

と考えられています。

片頭痛は、頭の血管のまわりにある三叉神経が刺激され、

いろいろな物質が出てきて血管を拡げ、

頭痛をひき起こしていると考えられています。

 群発頭痛は、頭の血管の拡張が原因です。

慢性頭痛

他の病気と関係なく、毎日あるいは1週間おきなど、周期的に繰り返して起こる頭痛です。

日本人の15歳以上を対象にした調査では、緊張型頭痛が圧倒的に多く22%で慢性頭痛の約半数を占め、次いで片頭痛が8.4%でした。

つまり840万人が片頭痛と推定されています。

命にかかわることはありませんが、日常生活に支障を来すこともあります。

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緊張型頭痛

緊張性頭痛は、後頭部や頭の周りを圧迫され締め付けられるような痛み

が持続します。

原因は長時間不自然な姿勢を続けたり、身体的また精神的ストレスによって、

頭の筋肉が緊張して起こると考えられています。

前かがみやうつむき加減の姿勢は頚椎に負担がかかるので、

頭痛を起こしやすくします。

頭痛の程度は比較的軽めで、仕事が出来なくなるほどになることは

通常ありません。

長時間作業をしている人は、なるべく同じ姿勢を続けないようにし、

仕事の合間に背伸びをしたり、軽いストレッチングをして筋肉の緊張

をほぐすようにしましょう。

眼鏡や枕が合わないことによって、身体にストレスがかかり、

頭痛が起こることがあります。

日常使用するものは自分に合ったものを使いましょう。

また、気分転換にスポーツをするなど、

ストレスをためないようにすることも大事です。

血管の緊張を和らげるため、蒸しタオルなどで首筋を暖めるのも効果的です。

片頭痛

片頭痛は頭の片側に起こることが多くズキズキと脈打つ激しい痛みが

比較的急に起こって、音や光に敏感になり、吐き気や嘔吐を伴う

こともあります。

月に1~2回、多い時で週に1回程度繰り返して起こります。

頭痛は数時間から2~3日間持続して、自然に治ります。

女性に多く、家族に片頭痛の人がいると起こりやすくなります。

緊張性頭痛とは反対に、ストレスから開放された時に起こります。

前兆として、視野が欠けたり、光がチカチカするようなこともあります。

片頭痛は食事や睡眠をきちんととらなかったり、

睡眠のとりすぎによって起こりやすくなります。

チーズやチョコレート、ワインなどは片頭痛を起こしやすくする

といわれています。

片頭痛が起こったら、患部を冷やして光の入らない静かな暗い部屋で

安静にしていましょう。

治療薬としては片頭痛を起こりにくくする予防薬と

発作時の痛みを抑えるトリプタン製剤などの薬があります。

群発頭痛

群発頭痛は季節の変わり目などに、年に一度ほど1ヶ月くらいの間、

一定の時刻になると1~2時間毎日のように片目がえぐられるような

激しい痛みが起こります。

20~30代の男性に多くみられ、お酒を飲むことによって起こりやすくなります。

特に睡眠中に起こりやすく、痛みのある側の目が充血したり、涙が出たり、

鼻水、鼻づまりが起こることがあります。

痛みは激しく、じっとしていられない程度です。

治療には、酸素の吸入が用いられます。

頭痛が起こりそうになったら深呼吸が効果的です。

アルコールは頭痛が起こる原因となりますので、

頭痛がある時期には禁酒が必要です。

薬は、予防的にはエルゴタミン製剤など、

発作時にはトリプタン系の注射薬が効果があります。

「薬物乱用頭痛」

頭痛に対して痛み止めのみで対処していると、頭痛薬の飲みすぎによって頭痛を

感じやすくなる状態になることがあります。

これを「薬物乱用頭痛」と言います。

頭痛薬の服用が、月に10回程度より多いと心配です。

急性頭痛 -気をつけなければいけない怖い頭痛-

危険な頭痛の特徴

  • 今までに経験したことのないほど激しい頭痛
  • 突然に起こった頭痛(突発完成型)
  • 早朝頭痛ないし朝方に起こる頭痛(目覚まし型)
  • 強烈な頭痛
  • 長期間続く頭痛
  • 日ごとにだんだんひどくなる頭痛
  • 麻痺・しびれを伴う頭痛
  • 意識が冒されたり、わけのわからないことを言う頭痛
  • 言葉が喋りにくい、呂律が回らない頭痛
  • ボケを伴う頭痛
  • 視力が弱くなったり、ものが二重に見える頭痛
  • めまいや嘔吐を伴う頭痛
  • いきんだり、頭を振るとひどくなる頭痛
  • 高熱を伴う頭痛

頭痛は大きく分けて2種類あり、

頭蓋内病変(頭の中の病気)とは関連のない一次性頭痛と

頭蓋内病変が原因の二次性頭痛があります。

一次性頭痛には片頭痛や筋緊張型頭痛、群発頭痛、後頭神経痛などがあります。

二次性頭痛がいわゆるこわい頭痛です。

例えばくも膜下出血、脳腫瘍、脳血管解離などが挙げられます。

その他にも頭を打った数か月後に出現する慢性硬膜下血腫、

鼻の中の病気である副鼻腔炎(蓄膿)、

髄膜炎などがあります。

「こわい頭痛」である二次性頭痛の代表的な病気を挙げてみます。

くも膜下出血

(脳動脈瘤破裂、血管解離)

頭痛の原因となる病気の中でも、最も危険なものがこのくも膜下出血でしょう。

脳は一番外側を硬膜、内側を軟膜、その中間をくも膜という3重の膜

に覆われています。

くも膜と軟膜の間にある脳の動脈瘤が破裂して血液が溜まった状態が

くも膜下出血です。

くも膜下出血の死亡率は高く、約半数の方は即死、あるいは昏睡状態となり、

かろうじて病院に搬入され最善の治療を受けたとしても社会復帰がかなうのは

約30%に過ぎないのです。


男性より女性に多く、40歳以降に多くみられ加齢に伴って発症率は増加します。

典型的な症状は「今まで経験したことがない突然の激しい頭痛」で、

意識を失うこともあります。

ガーンとする衝撃感、気が遠くなる感じや、めまい感などの異変が

いきなり起こることが特徴です。

突然、バットで殴られたような激しい頭痛が起こり、

しばしば意識を失うことがあります。

また吐き気や嘔吐などを伴う場合もあります。

ただし頭痛があまり目立たないこともあり注意が必要です。

軽度のくも膜下出血はCTでも診断がつかないことがあり、

その場合はMRIや腰椎穿刺などの検査が必要となります。

動脈瘤の再破裂や血管の異常収縮によってさらに症状が悪化することを

防ぐためにも、発症直後に手術が行われます。

くも膜下出血の9割は脳の未破裂脳動脈が破裂することで起こります。

したがって、脳動脈瘤の早期発見がくも膜下出血の予防にも

繋がることになりますので、

定期的に脳ドックなどを受診しておくことをおすすめします。

未破裂脳動脈瘤とは

脳の動脈のある部分がコブ状に膨らんだものを脳動脈瘤といいます。

「瘤」とはコブのことです。
脳動脈瘤は脳の血管の枝分かれ部分血流に押される形で膨らんでできます。未破裂脳動脈瘤は全人口の3~5%の人に存在すると言われています。日本脳神経外科学会による未破裂脳動脈瘤の全例調査(UCAS Japan)の結果では年間出血率は0.64%/年、つまり未破裂脳動脈瘤を持った人のうち、くも膜下出血を起こす人は1年間に0.64%、1000人に6.4人となります。脳動脈瘤が5mm以上の人に限定すると、1.1%/年と報告されています。

椎骨動脈解離

また最近、脳動脈の解離による頭痛の患者さんの頻度が増えている

といわれます。

脳動脈解離による動脈瘤は、日本人では椎骨動脈という脳の後方へ行く血管

にできることが非常に多く、後頭部に急な強い痛みを生じます。

頭痛の性状からは片頭痛や後頭神経痛などと区別することは困難で、

MRI検査で明らかになることがあります。

大抵は何事もなく数ヶ月で回復しますが、まれにくも膜下出血や脳梗塞

を起こすことが知られています。

後頭部の片側がずきずき痛むことがあります。

頭痛が二週間ほど続いて脳梗塞を発症しバランスがとれなくなったり

嘔吐を繰り返すことがあります。

脳出血

脳出血とは、脳内の細い血管が破れ出血することです。

出血した血液は血腫とよばれるかたまりをつくって

脳細胞に影響を与えることにより、

さまざまな症状が現れます。多くの場合、前触れのない突然の頭痛を感じ、

吐き気、嘔吐のほか、ろれつが回らなくなる、手足に力が入らない、

顔が歪むなどの症状が起こり、意識が混濁したり昏睡状態になったり

することもあります。高血圧や動脈硬化などによる血管のダメージに

起因することがほとんどです。

それ以外にも感情が激したとき、入浴時、排便のためにいきんだ時などの他、

性行為などがきっかけとなることもあります。

治療後も傷ついた脳の部位によって、半身麻痺や言語障害などの後遺症が遺る

おそれが高い病気です。

血圧のコントロールとともに、定期的に脳の状態について脳ドックなどで

専門医による検査を受けておくことをおすすめします。

髄膜炎


髄膜炎は頭の中に細菌などが感染して増えた状態で、

発熱と頭痛が主要な症状になることが多く

風邪の症状に似ています。

吐き気や後頭部から首すじが硬くなる症状が出ることもあります。

髄膜炎がひどくなると、意識がもうろうとなったりします。

脳腫瘍

脳腫瘍とは、脳にできもの(腫瘍)ができることです。

脳の各組織から発生した原発性脳腫瘍と、

他の臓器で発生したがんが脳に転移してできた転移性脳腫瘍があります。

原発性脳腫瘍も良性と悪性に分けられます。


悪性腫瘍の場合、数週間から数カ月といった期間でだんだんと

大きくなっていきます。

腫瘍が大きくなってくることにより、その刺激によって頭痛が

だんだんと強くなり、吐き気、ふらつきや歩行障害、視力障害、麻痺

などの症状が起こります。

腫瘍ができた場所(例えば前頭葉、側頭葉、脳幹、視床など)が司る機能

によって障害の出方が変わります。


脳腫瘍の発生要因はほとんどわかっていません。

一因としては遺伝子の異変が関連しており、

血縁親族に脳腫瘍を発症した人がいる場合の発症確率が

高いともいわれています。

脳腫瘍による頭痛は、突然に起こることはあまりなく、

数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなっていくことがあります。

頭痛に手足のシビレや麻痺、眼の見えにくさ、けいれん、言語障害などの

神経症状を伴うときは、CTあるいはMRI検査がおこなわれます。

脳腫瘍がすべて悪性のものということはありません。

適切な治療を受ければ元の生活に戻れることも多いので、

気になる症状があれば早めに受診することが重要です。

慢性硬膜下血腫

首を左右に振ったときなどに強い痛みを感じることがあります。

重い感じがするだけのこともあります。

また認知症のような症状が出る場合や歩行障害をきたすこともあります。

じわりじわりと血腫ができることが多いので症状が出るまでに数ケ月

かかることもあります。

高血圧

重度の高血圧や、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫で高血圧

になっている場合などは、脈拍にあわせてズキズキするような痛みが

起こることがあります。

原因となっている病気、高血圧の治療が優先されます。

副鼻腔炎

主に前頭部や顔面に痛みを訴えます。

眉間やほお骨を叩くと痛い場合もあります。

鼻水、鼻づまりを呈することがあります。

急性期には頭痛が出ることが多いですが慢性期には頭痛は生じにくくなります。

帯状疱疹

三叉神経領域に帯状疱疹が感染した場合は顔面の痛みとなり

後頭神経部に罹患した場合は後頭神経痛になります。

痛みはズキっズキっといったようにキリで突き刺さるようだったり

脈拍に合わせてズキズキするようなものがあります。

神経節に潜んだ帯状疱疹が免疫力が落ちた時に症状を呈するとされます。

皮疹が痛みの後に出現するものもあり早期診断が難しい場合もあります。

側頭動脈炎

こめかみにある動脈が膨れ、じくじく持続する痛みです。

脈拍に合わせてスキズキすることもあります。

微熱が続くことがしばしば見られます

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