逆流性食道炎にならないために

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逆流性食道炎にならないために

 

胸やけを起こしやすくする食事要因として、

 

1.食べ過ぎ…食べ過ぎると胃が伸ばされ、食道と胃の境界部分がゆるみます。

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2.就寝前の食事

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3.高脂肪食…脂肪が十二指腸に入ると分泌されるコレシストキニンというホルモンは、

 

下部食道括約筋をゆるませる働きがあります

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4.アルコール…胃酸の分泌を増やすと同時に、食道下部括約筋をゆるめることが分かっています。

 

アルコールはできるだけ控えましょう。

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5.チョコレート、甘いものが胃液で溶けてできた液体は、食道にキズをつくりやすくなります。

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6.コーヒー…コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインも、胃酸の分泌を増やします。

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7.炭酸飲料唐辛子、からし、わさび、カレーレモン、酢、みかんなどの柑橘類、梅干、

 

にんにく、にら、しそなどは胃の粘膜を刺激し、胃酸分泌を高めます

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8.たばこ…喫煙は多くの病気に関わっていますが、胃と食道のつなぎ目が緩みやすくなるため、

 

胸やけも起こしやすくするといわれています。

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このほか、具体的には、生活面で避けたほうがよいものとして、

 

9.腹部の締め付け

…ベルト、コルセット、ガードル、着物の帯など、腹圧を上昇させるような服装はやめましょう。

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10.重い物を持つ、

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11.前かがみの姿勢…胃液の食道への逆流をおこしやすくなります

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12.肥満…肥満により腹圧が高くなると胃が外から押され、胃液が食道へ逆流しやすくなります。

 

ご飯を勢いよく一気に食べたり、食事やをたくさんとることでも胸やけが起こりやすくなります。

 

一度にとる食事の量を減らし、腹八分目を心がけましょう。適度な運動をしましょう

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13.過労・ストレス…食道の胃酸に対する過敏性を高めてしまいます。

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などがあげられます。

 

なかでもとくに改善効果が高いことがわかっているものは、

 

肥満の解消(体重減少)と上半身をやや起き上がらせて寝る姿勢(頭側挙上)です。

 

肥満の解消下部食道括約筋のゆるみが改善し、胃液の逆流が少なくなります。

 

頭からお腹を少し高くして寝る重力の働きで胃液が食道に逆流している時間が短くなります。

 

食後3時間くらいは、胃の内容物の逆流が起こりやすいといわれています。

 

食後はすぐに横にならないようにし、寝る前の最低2時間は食べ物を食べないようにしましょう。

 

寝る時には左を下にするか上半身を少し高くして横になるようにしましょう

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便潜血陽性になったらどうしたらよいのか?

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便潜血陽性とは、採取していただいた便の中に、血液が混じっている状態のことを言います。

 

大腸がん大腸ポリープが便とこすれて出血し、その血液が便中に潜んでいる可能性が考えられます。

大腸がん

大腸がん

 

大腸ポリープ

大腸ポリープ

 

痔がある方や炎症性の腸疾患でも、便潜血が陽性となる可能性はあります。

 

便潜血検査を1万人が受けたとき、665人が便潜血陽性と判断され、

 

そのうち19人の人が大腸がんと診断されると報告されています。(日本医師会ホームページより)

 

つまり陽性の人でも95%以上はがんではないのです。

 

しかし「95%以上が問題ないなら、自分もきっと大丈夫だろう」と考えて何もしないのは禁物です。

 

大腸がんは症状がないごく早期のうちに発見し適切な治療を受ければ100%に近い確率で治りますが、

 

放置すれば、治るはずのがんを進行させることになりかねません。

 

便潜血検査で陽性の人が精密検査を受けた場合、

 

受けなかった人より生存率が平均5倍も高いという研究結果もあります。

 

大腸がんは、かかる人、亡くなる人、ともに年々増加しており、肺がんに続き、死因の第2位となっています。

 

ですので、早期発見、早期治療が大切になります。

 

そして、便潜血陽性が出た時には、必ず大腸カメラを受けましょう。

 

便潜血検査で1回でも陽性なら、大腸カメラを受けておきましょう。

 

医師によっては もう一度便潜血検査をして陰性なら経過観察をすることもあるようですが、

 

基本的にはその方針はお勧めできません。

 

便潜血反応による大腸癌検出率は,進行癌で60-75%,早期癌で30-40%であり,

 

2日間連続検査法を行うことで10-15%程度検出率が改善するとされています。

 

つまり、進行大腸がんでも10~20%が陰性と、

 

早期大腸がんにいたっては約50%が陰性になるというデータがあります。

 

すなわち『便潜血検査が陰性だからと大腸がんがないとはいい切れない』ということです。

 

そのため初期の段階で確実に見つけるのには、大腸内視鏡検査による精密検査を行う必要があります。

 

 

 

 

胃癌健診で異常

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胃がん検診Q&A

 

Q:バリウムを飲んで胃部エックス線撮影をするといつも「精密検査が必要」となりますが、

精密検査を受けた方がよいのでしょうか?

 

A:精密検査を受けてください。自分で判断せずに、胃内視鏡検査などの精密検査を受けて

「がん」でないかどうかの正しい診断を受けることが必要です。

なお、過去に胃の病気で治療を受けたことのある方は、粘

膜に瘢痕(はんこん:ひきつれや傷跡のことで病気ではありませんが、

エックス線検査では病気と紛らわしかったり、病気がみつけにくい場合があります)

が残ることがあり、胃エックス線検査には適さないと言われています。

今後は、かかりつけの医療機関で定期的に胃内視鏡検査を受けられることをお勧めします。

現在の内視鏡は、以前の胃カメラに比べるとかなり飲みやすくなっています。

また、胃がんは、胃潰瘍、ポリープ、胃炎など、他の胃の病気とよく似た形態をとっています。

胃がん検診では、これら良性の病気とがんを識別できない場合も精密検査が必要と判定しています。

 

胃がんミニ知識

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○胃がんは、胃の壁のもっとも内側にある粘膜の細胞が、

なんらかの原因で「がん化」することにより発生します。

はじめは数十ミクロンという小さなものから、年単位の時間をかけて5mm程度の大きさになり

(その頃から検診での発見が可能になります)その後増殖を繰り返します。

内側の粘膜から徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜へと外側に向かって、がんが広がっていきます。

がん細胞が、粘膜または粘膜下層までにとどまっているものを「早期胃がん」といい、

筋層より深く達したものを「進行胃がん」といいます。

 

○自覚症状は、全くないものもあれば、早い段階から、胃痛・胸焼け・黒い便がみられることもあります。

(胃炎や胃潰瘍の症状と似ています)☆早期に発見できれば完治できる可能性が高く、早めの受診が

重要です。○50~60 歳代の男性に多い傾向があります。

○塩辛いものや喫煙等が胃がんの危険因子と言われています。

 

出典:国立がんセンターホームページ「がん情報サービス」

 

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胃がんは日本人が最も多くかかるがんです。男性はおよそ9人にひとり、女性はおよそ18人にひとりが、

一生のうちに胃がんと診断されています。 胃がんはかつて日本人のがんによる死亡数の第1位でしたが、

最近は診断方法と治療方法が向上し、男性では肺がんに続き第2位、女性は第3位となっています。

男性では30,809人、女性は15,870人の方が胃がんで亡くなっています。

 

(2015年) 出典:人口動態統計2015年(厚生労働省大臣官房統計情報部編)

 

胃がんが発生する原因については、多くの研究が行われており、いくつかのリスク要因が指摘されています。

 

多量の塩分・

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喫煙 ・

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多量の飲酒

アルコール

ヘリコバクターピロリ菌

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※ヘリコバクターピロリ菌 ピロリ菌は胃にとりついて炎症を起こす細菌です。

50歳以上の方は約70%以上の方がピロリ菌に感染しているとされています。

胃がんの危険因子のひとつとされますが、感染した人の全てが胃がんになるわけではありません。

 

 

 

インフルエンザワクチン

 

 

インフルエンザ予防接種実施中

 

小学校6年生までは2回接種をお勧めします

 

中学生からは1回接種で十分です

 

1回の接種料金は3000円です

 

 

厚生労働省の平成30年度インフルエンザQ&A には下記のように記載されております

 

【インフルエンザワクチンの接種について】

Q.20: ワクチンは1回接種でよいでしょうか?
  1. [1]13歳以上の方は、1回接種を原則としています(注1)
  2. ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、
  3. 健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、
  4. インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価(注2)の上昇が
  5. 得られるとの報告があります※1、2。ただし、医学的な理由により(注1)
  6. 医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。
  7. なお、定期の予防接種(注3)は1回接種としています。

 

  1. [2]13歳未満の方は、2回接種です。
  2.  1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、
  3.  日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。
  4.  なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、
  5.  12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。
    • (1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(注4)
    • (2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
  6. [3]諸外国の状況について、世界保健機関(WHO)においては、
  7. ワクチン(不活化ワクチンに限る。)の用法において、
  8. 9歳以上の小児及び健康成人に対しては「1回注射」が適切である旨、見解を示しています。
  9. また、米国予防接種諮問委員会(US-ACIP)も、
  10. 9歳以上(「月齢6ヶ月から8歳の小児」以外)の者は「1回注射」とする旨を示しています。
  1. (注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、
  2. 著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、
  3. 医師の判断で2回接種となる場合があります。
  4. (注2)抗体価とは、抗原と反応できる抗体の量であり、
  5. ウイルス感染やワクチン接種により体内で産生された
  6. 抗体の量を測定することで得られる値のことです。
  7. (注3)インフルエンザワクチンの定期接種の対象者については、Q28をご参照下さい。
  8. (注4)[2](1)について、一部のワクチンは、
  9. 「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。

 

 

Q.21: ワクチンの効果、有効性について教えてください。

 

 インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から

体の中に入ってくることから始まります。

体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。

この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。

 

 
ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、

発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現します。

この状態を「発病」といいます。

インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、

麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を

期待することはできません。

発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、

入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。

これをインフルエンザの「重症化」といいます。

特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。

インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。

 

 
国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については

34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています※1

 
「インフルエンザワクチンの有効性」は、ヒトを対象とした研究において、

「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクを基準とした場合、

接種した人が病気にかかるリスクが、『相対的に』どれだけ減少したか」

という指標で示されます。

6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、

発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています※2。

「インフルエンザ発病防止に対するワクチン有効率が60%」とは、下記の状況が相当します。
・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%
ワクチンを接種しなかった人の発病率(リスク)を基準とした場合、

接種した人の発病率(リスク)が、「相対的に」60%減少しています。

すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%(上記の例では30人のうち18人)は、

ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります。

 
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、

というものではありません。

しかし、インフルエンザの発病を予防することや、

発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

 

 

Q.22: 昨年ワクチンの接種を受けましたが今年も受けた方がよいでしょうか?

 

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを

用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、

今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。

 

 

Q.23: 乳幼児におけるインフルエンザワクチンの有効性について教えて下さい。

 

現在国内で用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、

感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、

発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、

一定の効果があるとされています。

 
乳幼児のインフエルエンザワクチンの有効性に関しては、報告によって多少幅がありますが、

概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。

また、乳幼児の重症化予防に関する有効性を示唆する報告も散見されます。

 
しかし、乳幼児をインフルエンザウイルスの感染から守るためには、ワクチン接種に加え、

御家族や周囲の大人たちが手洗いや咳エチケットを徹底することや、

流行時期は人が多く集まる場所に行かないようにすることなどで、

乳幼児がインフルエンザウイルスへ曝露される機会を

出来るだけ減らす工夫も大切です。

 

 

Q.26: インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?

 

日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、

例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、

12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

 

 

【副反応等について】

 

Q.33: インフルエンザワクチンの接種によって引き起こされる症状(副反応)には、
どのようなものがありますか?

 

 免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。

これを副反応といいます。季節性インフルエンザで比較的多くみられる副反応には、

接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられます。

接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日でなくなります。

 
全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが見られます。

接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日でなくなります。

 
また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状

(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。

ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、

比較的すぐに起こることが多いことから、

接種後30分間は接種した医療機関内で安静にしてください。

また、帰宅後に異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡してください。

 
そのほか、重い副反応(注1)の報告がまれにあります。

ただし、報告された副反応の原因がワクチン接種かどうかは、

必ずしも明らかではありません。インフルエンザワクチンの接種後に報告された

副反応が疑われる症状等については、順次評価を行い、公表していきます。

 

 

表 インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告として医師に報告が義務付けられている症状と

接種から症状発生までの期間

インフルエンザ 1. アナフィラキシー
2. 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
3. 脳炎・脳症
4. けいれん
5. 脊髄炎
6. ギラン・バレ症候群
7. 視神経炎
8. 血小板減少性紫斑病
9. 血管炎
10. 肝機能障害
11. ネフローゼ症候群
12. 喘息発作
13. 間質性肺炎
14. 皮膚粘膜眼症候群
15. その他の反応
4時間
28日
28日
7日
28日
28日
28日
28日
28日
28日
28日
24時間
28日
28日

(予防接種後副反応疑い報告書より抜粋)

 

 

Q.35: インフルエンザワクチンの接種によって、インフルエンザを発症することはありますか?

 

 ありません。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。

不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、

免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。

 
したがって、ウイルスとしての働きはないので、

ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

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十二指腸潰瘍

 

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胃潰瘍の経過

 

 

●胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)とは

食べ物の通り道である消化管(口から肛門まで)の内側は、粘膜で被われています。

粘膜の下は粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿(しょう)膜といった部分で構成されており、

消化管の壁を形成しています。

「潰瘍」とは、このような消化管の壁がさまざまな原因によって傷つけられ、えぐられた状態を示します。

一般的に,このような粘膜の傷が粘膜下層より深くなった状態を「潰瘍」、

粘膜下層に達しない状態を「びらん」と呼んでいます。

したがって,胃潰瘍と十二指腸潰瘍はそれぞれ胃や十二指腸にできた潰瘍ということになります。

筋層や漿膜に到る深い潰瘍になると、胃や十二指腸の壁に孔(あな)が空いて

内容物(食べ物が胃酸で消化されている状態)がもれ出てしまい

〔穿孔(せんこう)性潰瘍〕、腹膜炎を起こします。

こういった状態になると,命にもかかわってきます。

近年では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は薬で治すことができるようになりましたが、

一方では再発しやすい病気として知られています。

とくに、何回も再発を繰り返していると、潰瘍が、がんになる可能性もありますので、

医師の指示を良く守り薬を飲むようにして下さい。

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びらんと潰瘍
(びらんや潰瘍という言葉は、皮膚の病気や消化管以外の粘膜の病気でも使われます)

 

<原因>

胃酸の消化作用によって、自分の粘膜が攻撃されるために起こります。

胃粘膜を守る働き(表面上皮と粘液)と胃粘膜を攻撃する力

(胃液中の胃酸やペプシン)のバランスがくずれ、攻撃側が優位になった状態によるものです。
また、胃潰瘍の70~90%でヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が発見されています。

ピロリ菌ってなんですか?

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ピロリ菌のせいで胃が痛くなるのですか?
潰瘍とピロリ菌は関係があるのですか?
また、対処法はありますか?

1.ピロリ菌とは

胃の粘膜に生息している細菌です。

2.ピロリ菌の感染経路

衛生環境が感染に影響している。例えば、上下水道の普及が十分でない場合、口から進入する。
若者に感染者が少なく、40歳以上では約80パーセントの人が感染していると言われている。
これは、衛生設備(浄水設備や水洗トイレ等)の普及に恵まれた

環境に育った世代かどうかが関係しているので

あまり神経質にならなくてもよいと言われている。

 

3.ピロリ菌による病気

ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発生することがある。
但し、ピロリ菌保菌者(日本人では約6千万人)が

すべてこれらの病気にかかるわけではなく、酒、タバコ、ストレスが
原因で潰瘍になることがある。

 

4.ピロリ菌の有無の検査方法

①検査用の薬を飲み、ポリ袋に息を吹き込み、その息を検査する。 ②内視鏡を使う方法等など

5.ピロリ菌の除菌方法

2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬の合計3剤を同時に1日2回、7日間服用し、

4週間後に
除菌できたかをもう一度検査する。(除菌率90パーセントと言われている)

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状

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【胃が痛い】
胃潰瘍の自覚症状の約9割が胃の痛みと言われており、食後に上腹部が痛み出します。

(空腹時に胃が痛い場合は十二指腸潰瘍の疑いがあります。)

また、ストレスを感じた時に胃が痛くなることもあります。

胃の痛みが強いほど、胃潰瘍の症状が悪いわけではなく、個人差があり、

全く痛くないまま症状が悪化して胃に穴が開いてから激痛を起こす場合もあります。

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【吐き気・食欲不振】
胃潰瘍になると、胃液過多になり、胃液が食道に逆流して胸やけを起こし、

吐き気や嘔吐、食欲不振になることがあります。

 

【吐血】
胃酸によってどす黒くなった血を吐きます。
胃潰瘍で吐血した場合、出血性胃潰瘍になっている可能性があります。
吐血は胃潰瘍のできた胃粘膜の中の血管が胃酸によって破れてしまうのが原因です。
出血すると、胃に激痛が走り、冷や汗、血圧低下なども伴います。

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【血便】
「タール便」というどす黒い便が出ます。
胃潰瘍で血便になった場合、出血性胃潰瘍になっている可能性があります。
血便は、胃潰瘍のできた胃粘膜の血管が胃酸により破れてしまうのが原因です。
血便は気づかないことが多く、貧血になってやっと

出血性胃潰瘍になっていると気づくことも少なくありません。
また、血便は、胃癌や大腸ガンの恐れもあります。

大量に下血する場合は、すぐに病院で検査をする必要があります。

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【背中の痛み】
胃潰瘍は胃粘膜が炎症を起こすものですが、膵臓(すいぞう)にまで炎症が及ぶと

背中が痛くなり腰痛になることがあります。

 

<検査>

X線造影検査:
潰瘍の輪郭、潰瘍のまわりの粘膜・胃壁の様子を観察します。

内視鏡検査:
潰瘍の状態を観察し、病気がどのレベルまで進んでいるか観察します。

 

<治療>

生活習慣の改善:
過労やストレスを避けます。出血や胃痛など症状のひどいときは、禁酒、禁煙

また、胃酸の分泌を促進する食べ物(焼肉、コーヒー、濃い紅茶や緑茶、アルコール、強い香辛料)

をひかえるようにします。

脂肪性の食品や繊維の多い食べ物は、消化に負担がかかるので、避けるほうが賢明でしょう。

同時に食事時間が不規則にならないように注意します。

 

薬物療法:
胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜を修復する薬剤により治療します。
ピロリ菌に感染し、再発を繰り返している場合には、

胃酸分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質を使用した

「ピロリ菌の除菌療法」が行われています。

完治した後も再発を防ぐため、胃酸の分泌を抑制する薬や胃粘膜を修復する薬を継続してのみます。

 

手術:
出血性の潰瘍の場合は、内視鏡的止血法が多く行われるようになっています。

そのため、従来の外科的治療は激減しています。

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の食事療法のポイント


 

★ 食事療法の基本 ★
たんぱく質は良質のものを十分にとる。
◇ 卵、乳製品、白身魚、脂肪の少ない肉、豆腐などをとる。
胃内滞留時間の短いものをとる。
◇ 牛、豚などの脂身、脂肪の多い魚、ハム、ベーコン、天ぷらなどは胃内滞留時間が長い。
繊維の多いものや、硬いものは避ける。
◇ たけのこ、ごぼう、れんこん、ひじき、椎茸など繊維の多い野菜を控える。
◇ いか、たこ、貝類、硬い豆類などの硬い食品を控える。
糖質はエネルギー源の中心になるので、消化吸収の良い形のものを選らぶ。
◇ 主食をしっかり食べる。白米、食パン、うどんなどがよい。玄米、赤飯、ラーメンは控える。
良質の脂質を適量とる。量が多いと長時間胃に滞留する。
◇ バター、マヨネーズ、卵黄などがよい。
香辛料や香辛食品などの刺激物は避ける。
◇カレー、唐辛子、わさび、アルコール、炭酸飲料などは避ける。

熱いもの、冷たいものは避ける。

よくかんで規則正しい生活を送る。

…避けたい刺激性食品…
アルコール
・胃酸の分泌を亢進させます。
タバコ
 
 ↓
基本的には
禁煙にしましょう!
・胃酸の分泌を亢進させます。・粘膜の血流循環に障害が起こり、胃の粘膜を守る働きが弱くなります。・一酸化炭素による粘膜の酸素欠乏がおこり、胃の粘膜を守る働きが弱くなります。
カフェイン ・コーヒー、紅茶、抹茶、ココアなどはカフェイン含量が多く、胃酸の分泌を亢進させます。『どうしてもコーヒーが飲みたい!』という方へ…

*できるだけ薄いコーヒーにしましょう。

*空腹時を避けましょう。

*何杯も飲まないようにしましょう。

*ミルクを入れるようにしましょう。

炭酸飲料
・サイダー、コーラ、ビール、ラムネなどの炭酸飲料は胃酸の分泌を亢進させます。・炭酸のガスが胃の中の容量を増大させ、潰瘍部を悪化させます。
香辛料・かんきつ類 ・香辛料、ニラ、にんにくなどの香りの強い野菜。→味付けは薄くしましょう。・夏ミカン、レモンのような酸味の強いかんきつ類。・酢や梅干などの酸味。
熱いもの
冷たいもの
・極端に熱いものや、冷たいものが刺激になります。・食べるときは、一度口に含んで、ぬるくしてからゆっくり食べるようにし、食べ過ぎないようにしましょう
1日の食事のとり方例
朝食 昼食 間食 夕食
軟らかごはん
みそ汁
オムレツ
皮むきトマト
お浸し
トースト
鶏肉のハンバーグ
人参甘煮
粉ふき芋
茹で野菜サラダ
牛乳
牛乳
果物
ビスケット
軟らかごはん
煮魚
奴豆腐
煮物

当院での胃カメラ・大腸カメラの実施方法

①当院での胃カメラの実施方法


胃カメラの説明します。

「胃カメラ」は、正式名称を上部消化管内視鏡検査といいます。

内視鏡とよばれる小型のカメラを口から入れて、食道、胃、十二指腸と順に状態を観察していきます。

消化器内の様子は検査室内にあるテレビ画面に映し出されて、

医師はそれを見ながら細かな部分まで病変があるかないか、また病変の大きさ、広がり具合などを確認します。

こうして、病気を発見することができます。

口から「胃カメラ」を挿入する検査方法は、受ける側にとっては恐怖なのです。

というのは、「胃カメラ」がいくら細くやわらかくなったとはいえ、喉の反射によって、

無意識に吐き出そうとしてしまいます。  このため、“オエッ”となってしまいます。

喉を通って中に入ってしまえばラクにはなりますが、 それでも気持ち悪さは続く…という人が多いでしょう。

その苦痛を和らげるための方法として、先端の細さがやく5ミリという「胃カメラ」が開発され、

最近では口からではなく、鼻から入れる検査方法を取り入れている病院も増えてきました。

鼻からの「胃カメラ」なら、苦しさや辛さがかなり軽減されます。

但し、当院では口からだろうが、鼻からだろうが、 基本的に患者さんを点滴を使って、

眠らせた状態で検査を行うので、まず苦痛はないと思います。

というわけで、検査手順を説明していきましょう。

服用している薬があったり、心臓の病気や緑内障、前立腺肥大症など何か病気をもっている場合は、

前もってその旨を教えてください。

検査前日 当院では検査前日の食事制限はしていません。

検査当日 まずは、胃の中の泡を消す薬(ガスコンシロップ)を飲みます。

次に喉の麻酔をします。

ゼリー状の麻酔薬(キシロカインゼリー)を喉の奥のほうで10分間含んでいただき、喉元の感覚をマヒさせます。

10分後キシロカインゼリーを吐き出していただきます。

口の中にたまったツバも飲み込もうとせず、外に吐き出してください。

その後、もう一度、喉元に麻酔スプレー(キシロカインスプレー)を噴霧します。

そして、最後に口を開けてもらい、マウスピースを噛んでもらいます。

あとは何もしなくてもいいです。

鎮痛薬入りの点滴が効いてきますから、いつの間にか、うとうとしていき、軽い眠りに入ります。

そして、お名前を呼んで、目が覚めたときには、すでに検査は終わっています。

いつの間にかはじまって、いつの間にか終わっています。

特に異状がなけれが、胃カメラが体内に挿入されている時間は、5分以内です。

検査後 検査が終わっても約1時間は、検査終了後の仮眠用ベッドでゆっくり休んでください。

とてもいい気持ちだそうです。     

十分に目が覚めてから、検査結果について説明をします。

その後帰宅となります。

 

 ②当院での大腸カメラの実施方法

大腸内視鏡検査を受けるにあたって最も重要なことは、

自宅にて検査の前に大腸の中の便を、くまなく、殆どすべて体外へ排出させておくことです。

便が大腸内に残っていたのでは、細かい病変を見逃すことになり、折角の検査が台無しになります。

そのためには、検査前日の夕食が重要になります。

便を作らないような食事にする必要があります。

具体的には下記の注意事項に留意してください。

検査前日の夕食(できるだけ軽食に)

飲んでいいもの:

水、お茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー(砂糖可、ミルク不可)、炭酸飲料、スポーツ飲料、味噌汁のつゆ

食べていいもの:

素うどん、素そば、パン1~2枚、お粥1~2杯 豆腐、卵、白身魚、澄まし汁、コンソメスープ、具のない味噌汁

飲んではいけないもの:

牛乳、実のあるジュース

食べてはいけないもの

肉類、野菜類、海藻類、きのこ類、こんにゃく、ごま、とうもろこし、豆類

勿論、 これだけでは大腸の中の便は無くなりませんので、便を殆どすべて出して、大腸の中を空っぽにするには、

これから説明するマグコ ロールPという下剤を飲まなければなりません。

 このマグコ ロールP 自体は、白い粉末なのですが、このままでは飲めないので、

夕食後、容器の中に水1800mlを入れ中の白い粉末を充分に溶かして、

大腸内視鏡検査用下剤:マグコロールP 1800mlを作ってください。


検査前夜は、マグコロールP 1800mlを飲んでください。

 就寝2時間ぐらい前から、ゆっくり飲み始めてください。

コップ1杯(180ml)を10分間隔で飲んでください。

コップ10杯分(180ml×10=1800ml)に相当します。

つまり100分かけて1800mlを飲むことになります。(10分×10=100分)

飲む量が多いのは大変申し訳ないのですが、ポカリスエットに似た、

酸味のあるジュースのような味がしますので、

思ったよりは美味しいのではないかと思います。

但し、反応が良い方は、深夜から排便が始まることもあります。

 

検査当日( 月 日 )は、朝食は食べないでください。


その際常用されている血圧、心臓の薬は飲んでください。

糖尿病の薬は飲まないでください。

早朝起床後よりマグコロールP1800mlを飲み始めてください。飲み方は前夜とまったく同様です。

マグコ ロールPを飲み終わったら、頻繁にトイレに行くことになります。

10回ぐらいトイレに行ったら、最終的に水洗トイレの底が見え、ウーロン茶や紅茶のような便になります。

そうなれば、大腸内視鏡検査が可能になります。便意が充分に治まってから予約時間迄に当院にお越し下さい。

病院来院後は、内視鏡室で専用の検査衣に着替えていただきます。

そして、検査ベッドに横たわり、検査中の痛みをなくすための鎮静剤入りの点滴を開始します。

点滴開始後、徐々に眠くなっていきます。うとうとしかけたところで検査開始となりますが、

この時点で既に夢の中に居る状態になっているので、まず痛みを感じることはありません。

上図のような格好で検査が始まります。

検査は肛門から内視鏡を挿入し、大腸内をくまなく観察します。所要時間は人それぞれです。

5-10分で終わる方もいれば、30-40分かかる方もおられます。

但し、どちらにしても検査中の痛みはまず無いはずです。いつのまにか始まって、いつのまにか終わっています。

『内視鏡が体に入っている感覚すらない』と体験者の大半の方は言われます。

無事検査終了後は、1-2時間は仮眠用のベッドでお休みいただいています

十分に目が覚めてから、検査結果について説明をします。その後、帰宅になります。

ピロリ菌は絶対に除菌しなければいけないのか?

 

ピロリ菌は大きさが1000分の4mmとごく小さな、らせん状の細菌で、正式名称はヘリコバクター・ピロリといいます。国内の感染者は約3500万人と推察されており、主に幼少期に口から感染し、胃の粘膜にすみつくと考えられています。

ピロリ菌が胃の粘膜にすみつくと、胃の粘膜に炎症を引き起こし慢性胃炎の状態となり、加齢とともに徐々に胃炎が進行していき、日本人の場合多くは胃の粘膜が萎縮する萎縮性胃炎という状態となります。胃がんが発生するのは、ピロリ菌が感染して炎症をおこした胃粘膜からがほとんどであり、萎縮性胃炎が進行すると胃がん発生の危険性がより高まります。

ピロリ菌を除菌することで、胃の炎症が徐々に軽快し、萎縮性胃炎も改善する傾向があり、胃がんの発症が抑制できることが明らかにされています。

しかし、胃がんの主な原因がピロリ菌だから、ピロリ菌を除菌すればもう胃がんにはならいのでしょうか?それは誤解です。除菌で胃がん発生の危険性が下がることは確かですが、ゼロにはなりません。さらに、ピロリ菌除菌前の胃炎の状態が進んでいるほど除菌後も胃がんのリスクはより高く残ります。ピロリ菌がいなくなった時点で、すでに検査で発見できない極めて小さな潜在的ながんができてしまっていることなどがその原因と考えられています。

ピロリ菌の除菌により胃がんの発生や死亡率を減らす効果が期待される一方、除菌が成功して安心し、胃がん検診を受けなくなるケースがあり問題となっています。除菌が成功しても定期的な内視鏡(いわゆる胃カメラ検査)が必要で、特に萎縮性胃炎がある場合はより注意が必要です。日本の内視鏡の診断技術は高く、早期に胃がんがみつかれば胃がんで死亡する危険性は極めて低いことからも、ピロリ菌除菌後にも定期的に内視鏡をうけることが極めて重要です。

 

ピロリ菌の感染ルートはまだ解明されていませんが、感染について人体実験をした博士(イギリスのマーシャル博士)がいます。博士はピロリ菌が胃炎や胃潰瘍の原因と考え、自分でピロリ菌を飲んで病気になることを自分の体で証明しました。

ピロリ菌は幼少時いろいろなものを口に入れてしまう頃、衛生環境、特に飲み水などから入るようで、日本人では60歳以上で半分以上の人が、東南アジアで衛生環境が悪いとほとんどの人が感染してきました。幼児期に感染すると言われているのは、その時期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生き延びやすいためです。幼児期の感染では母から子への家庭内感染が疑われていますので、大人から子供への食べ物の口移しなどには注意が必要です。

現在の日本では、約6,000万人の保菌者がいると言われています。年齢別に分析すると高齢者(団塊の世代前)の方は約80%前後の割合で感染し、若い世代の感染率は20%を切る程度です。高年齢の方の感染率が高いのは、上下水道が十分に整備されていない不衛生な環境で育ったことが原因と考えられています。上下水道などの生活インフラが整備された現代日本では、生水を飲んでピロリ菌に感染することはあまり考えられません。

予防方法

感染を予防する方法はよくわかっていません。しかし、人体実験により口から感染することは確認されていますので、親から子への食べ物の口移しには注意が必要でしょう。また、発展途上国で生活する際には非衛生的な水や食べ物に細心の注意を払い、できるだけ口にしないほうが感染のリスクは減るでしょう。今の日本の衛生環境で、大人が除菌後再感染する可能性は極めて低く、ほぼ無視できるレベルで心配することはありません。

最後に大変大切なことを2つお伝えいたします。

1つはピロリ菌を除菌すると、胃潰瘍、十二指腸潰瘍は単独での発症はほとんどなくなります。しかし、消炎鎮痛薬などで起こる胃潰瘍、十二指腸潰瘍は除菌しても完全には防げません。

ピロリ菌

2つ目はもっとも大切なことです。ピロリ菌は大きな胃がんの原因ではありますが、除菌するころにはすでにピロリ菌により慢性胃炎が起こっており、この慢性胃炎こそが胃がんの発生母体になっているのです。つまり発生母体はすでにできているのでピロリ菌を後から除菌しても胃がんの危険は減少しますが、決してゼロになりません。「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がんの心配がない」と胃の検診をやめてしまうと大変なことになり得ますから、絶対に勘違いしないでください。除菌はあくまで胃がんのリスクを減らすだけで、除菌後も胃がんになる人はいます。除菌が成功した方でも医師と相談の上、定期的な検査を行うことが大切です。

 

ピロリ菌の除菌治療が成功すれば、もう心配ないのでしょうか?

潰瘍の再発は確実に少なくなりますし、胃がんの発生も少なくなることが十分期待されますが、0になるわけではありません。
胃についての検診は、引き続き継続することが勧められています。


除菌治療終了後、再感染に気をつけるために、観察期間は何年ほどとった方がよいのでしょうか?

本邦の成人においては、除菌治療成功後の再感染率は年間1%未満と報告されています。
除菌成功後の再感染は極めて稀で、再感染が起こる場合でも除菌後1年以上経過したからです。
除菌成功が正しく診断できれば、特別な除菌判定のための観察期間の設定は不要です。
なお、胃癌の早期発見のためには除菌成功1年後の内視鏡検査が推奨されています。


ピロリ感染胃炎の除菌成功後に、注意しなければならないことを教えてください。

除菌成功後にも胃癌が発見されることがあるので、除菌に成功した後も定期的な胃癌のスクリーニング検査は必要となります。
また、萎縮の強い症例や食道裂孔ヘルニアを合併している症例では、除菌後に胃食道逆流症(GERD)が出現することがあります。


除菌治療の適応年齢について、高齢者(たとえば80歳代)は除菌治療を行なう必要性があるのですか?

年齢のみで適応の有無を判断することはできません。
MALTリンパ腫であれば年齢に関わらず感染者は除菌治療するべきです。
胃癌予防の観点からであれば、80歳以上で腸上皮化生も伴う高度な胃粘膜萎縮がある場合は予防効果が少なく、さらに腎機能が悪い場合などは積極的に除菌を行う必要はないでしょう。
基礎疾患がなく、本人の希望がある場合には高齢であっても除菌治療を行ってよいでしょう。
また、お孫さんなどと接することが多い高齢者では感染源となりうるので、除菌治療を考慮した方がよいでしょう。


除菌成功患者が安易に胃癌にならないと思い込み、健診受診の件数が減る可能性もある。 学会として何かしらの啓蒙は考えているのですか?

除菌成功後にも定期的な内視鏡検査や胃がん検診を継続して実施することは極めて重要です。 このことは、除菌施行医が必ず患者に説明すべき事項です。
学会でも、消化器内科専門医のみならず、除菌治療を行う一般内科医に正しい知識を啓蒙するよう活動をしています。
また一般市民にも、新聞報道や市民公開講座を通じて、正しい知識の普及に努めています。


胃癌撲滅が目的であるならば、内視鏡検査を必須とせず、もっと手軽に若年者でも除菌できるようにすべきではないですか?

はい、その通りです。
現在、除菌治療を開始する前には上部消化管内視鏡検査を行い、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の診断と、胃癌の除外が必要となっています。
若年者では胃癌の発生頻度は低いため、今後は「test&treat」、すなわち保険診療でまずピロリ菌感染の検査をして、その後除菌治療を行うのが理想です。
現在、公費を使用したこのような試みが市町村レベルで行われつつあります。

 

 

3.除菌後の胃癌どう考える?

 ――除菌が成功しても、胃癌を完全に防げるわけではないですね。

 残念ながら、そうです。胃癌発生が抑制できるのは、60歳代で2分の1、70歳代では3分の1くらい。若いうちの除菌で抑制率が高いのは、先ほども申し上げた通りです。つまり、除菌しても、未感染の状態と同等までに回復させることは難しい。事実は、「ピロリ菌感染者の10%ほどが胃癌を発症する」「除菌をすれば胃癌発症を3分の1に減らすことができる」にすぎないのです。

 そのような状況で、我々がなすべきことは、「除菌しても胃癌になる可能性がある」としっかり理解していただくこと。そして、1年から2年ごとに内視鏡検査でフォローすることです。除菌で安心してしまって、その後は何の検査も受けないのでは不十分。特に繰り返す潰瘍で悩んでいた方は、除菌後もきちんと検査を受けることをお勧めします。

 除菌後に発症する胃癌に関して、まだ分からないことが多いのですが、最近の報告では、「小さくて見つけにくい陥凹型を示すことが多い」のが特徴のようです。胃癌があれば、直ちに治療を受けていただくことになります。

ピロリ菌の除菌でやっぱり食道がんは増えている?

そして、どうやら逆流性食道炎による発がんが増え始めているようなのです。

この問題はメディアでもほとんど取り上げられていません。けれど上の図で分かる通り、増加傾向にあるのは明らかです。

もちろん、ここで増加した分がすべて、ピロリ菌の除菌によるものであるというわけではありません。除菌が爆発的に行われるようになったのは2013年以降なので、そこから逆流性食道炎になって発がんしたとしたら時間軸が合いませんから。

おそらく、「ピロリ菌感染の自然低下→逆流性食道炎の増加」が、腺がんの増加として反映されているのでしょう。

ただし、この増加分が除菌とは無関係だとしても、「逆流性食道炎になれば、日本人でも腺がんが増える」ということは読み取れます。つまり除菌によって逆流性食道炎になれば、タイムラグはあるものの、将来的に腺がんになるリスクが上がるだろうということです。

ここまで読み進めて、「医者に勧められるがままにピロリ菌の除菌をしたのに、どうしてくれるんだ!」と思った人もいるかもしれません。

患者数を比べてみると、現状では腺がんは食道がんの10分の1以下で、さらに食道がんが胃がんの5分の1程度です。腺がんを多く見積もったとしても、胃がんの50分の1ということになります。

つまり、胃がんのリスクを減らすことの方が、優先順位は高いのです。

もちろん、ピロリ菌を除菌したら自動的に逆流性食道炎になるわけでもありません。除菌によって胃酸が活発に分泌されるようになったとしても、あくまで本来あるべきレベルに近づくというだけです。

それが逆流するかどうかは、日頃の食生活の内容や量、肥満の程度などが大きく影響しています。適切な生活習慣が守られていれば、簡単には逆流しません。

その上でも、この問題については、医療者もやや不用意だったのかもしれないと自戒を込めて考えています。

除菌で胃酸が増えることに加え、ご飯がおいしくなり、体重増加から逆流性食道炎になってしまったという人が結構います。総合的に、ピロリ菌の除菌の必要性や妥当性は現状でも揺るぎませんが、除菌はしっかりとした生活習慣の指導とセットであるべきだったのでしょう。

さて、ではそのようなリスクをはらんだ逆流性食道炎になってしまったら、どうすれば良いでしょうか。

 

 

 

 

 

 

  • 「ピロリ菌を除去しても本当に大丈夫なの?」現場の医師に聞いてみた

    WHO (世界保健機構) の外部組織であるIARC (国際がん研究機関) は「ピロリ菌は胃がんの原因である」という報告を1994年に行いました。これは、「がんの原因が細菌感染であった」という画期的なものでした。
    日本は、先進国の中ではピロリ菌の感染率が高い。胃がんが多い要因にもなっています。
    つまり、除菌により感染率を下げれば、胃がんの死亡者数を減らすことができるのですが、海外からは懐疑的な意見もあります。
    なぜ、議論が生まれるのでしょうか?
    そして、私たちの胃の中にピロリ菌がいた場合、どのように対処するのが、最善なのでしょうか?
    本プロジェクトの発起人のひとりでもある、鈴木英雄医師(消化器内科)に、詳しいお話を聞きました。
         鈴木先生、こんにちは。
    鈴木 こんにちは。よろしくおねがいします。
         先生は、「ピロリ菌感染症認定医」で、胃がんになる前の、ピロリ菌に感染している患者のことも実体験として知っていると思いますが…。
    鈴木 はい。内視鏡をやっていると、ピロリ菌に感染しているかいないかは、すぐにわかるんです。ピロリ菌に感染している胃は、ヒダが厚くなっていたり粘液が多い。さらに長年感染している人は胃のヒダがなくなってきます。ピロリ菌に感染しても自覚症状は乏しいのですが、内視鏡で見ると、れっきとした病気だと思わされます。
         ですが、「自覚症状の無い人に、ピロリ菌を除去するのはやりすぎ」という議論もあるようです。ピロリ菌を除去することによるデメリットもあるという話も…。
    鈴木 たしかに、除菌薬によって副作用がおきたり、胃酸の分泌が回復して一時的に胸焼けがおきる人もいます。しかし、WHO (世界保健機構)は今から20年以上前の1994年に「ピロリ菌は胃がんの原因である」と認定し、2014年には「胃がん対策はピロリ菌除菌に重点を置くべきである」との発表を行っています。
        では、なぜ今も、「ピロリ菌は除去するべき」「しないべき」という議論が起こるのでしょうか?

    鈴木 まず、日本での潰瘍などを含む患者の平均7.8年の観察で、ピロリ菌陽性者からは約3%の人にがんが見つかりましたが、陰性者からは1例も見つかりませんでした。次に、「ピロリ菌陽性者に除菌すれば胃がんが減るか」という問いに答えるためには、「除菌する人」と「しない人」に分けて、長期間比較する必要があります。早期胃がんで内視鏡治療をした500人以上を対象に行った研究では除菌した人のほうが、その後の胃がん再発率が明らかに抑えられていました。胃がんや潰瘍のない人に関してはどうか、ということでは、以前国立がんセンターが研究を開始しましたが、症例が集まらずに中止になった経緯があります。
    しかも現在は、日本ではピロリ菌の除菌が保険で出来るようになっているので、同じような研究は不可能と言わざるを得ません。
         不可能、とはどういうことですか?
    医者から「あなたは胃がんの原因であるピロリ菌に感染しています。保険で除菌ができますが、除菌しないでこのまま胃がんが出来るかどうか、経過をみさせてください」と言われたら、いかがでしょうか?
         もちろん、断ります!
    鈴木 そうなりますよね。
    しかし、海外ではこのような研究が行われていたりします。中国のグループからの報告では3千人以上を対象にして、7年の経過を追ったところ、除菌した人のほうが胃がんの発生が抑えられていました。同じような研究は欧州や韓国でも進行中で、結果が待たれます。除菌しても意味がないというのは胃がん発生は減らせるかもしれないが、死亡率減少効果には結びつかない、というのが主だと思われます。しかし、海外の研究を基にしたデータをピロリ菌の菌種や食生活も異なり、早期胃がんの割合や治療効果が高い日本人に一概に当てはめることはできません。
    ピロリ菌感染率の低下から、長期的には日本から胃がんの発症は自然と減っていくでしょう。しかし、今現在ピロリ菌に感染していて、将来的に胃がんになるかもしれない人がまだ多数いる、ということが問題です。彼らが胃がんで命を落としてしまうことを考えると、「除菌によるデメリットの方が少ない」と私は考えています。
         なるほど‥‥。
    「ピロリ菌を除去することが、果たして完全によいことか?」は医学としては議論中であっても、今、先生が立ち上がるべきだと思ったのはなぜでしょう?
    鈴木 我々消化器内科医は、ピロリ菌感染で荒廃した何千人の胃を診て、除菌によって健康的な胃に戻ることを何度も経験しています。そして、胃がんで命を落とす何百人の患者さんと、そのご家族の涙も見ています。その時いつも感じるのは、「この人は除菌をしていれば、死なずに済んだのではないか‥‥?」という自問なのです。
         自分自身がピロリ菌に感染していた場合、お医者さんとどのようなコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。
    鈴木 まず、大事なのはピロリ菌と胃がんの関係を知っていただきたい。そして最終的に、陽性の人がピロリ菌を除菌するかどうかは、メリットとデメリットを主治医から聞いて納得した上で決めることになります。また、もうひとつ。一度ピロリ菌に感染すると、除菌しても、胃がんのリスクは完全になくなるわけではありません。定期的に検査をすることが必要です。
     
         最後に一言、今後の展望についておねがいします。
    鈴木 日本から、胃がんで亡くなる方を一人でも多く減らしたい。またこれをきっかけにもっと自分の健康に注意を払い、健康で長生きできる健康長寿社会を実現したいですね。
         ありがとうございました。
    ピロリ菌と胃がんの関係が気になる方は……
    鈴木先生による「胃がんを知る」もあわせてご覧ください。

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    アルギニン

    アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、塩基性アミノ酸です。

    非必須アミノ酸(体内で作り出せるアミノ酸)ですが,

    年齢を重ねると共に体内での合成量が減るため、不足した分を食事で補う必要があります。

    アルギニンには様々な健康効果が見られます。

     

    アルギニンは脳下垂体に作用して

    成長ホルモンの分泌を促し組織中のタンパク質合成を促します。

    成長ホルモンは成長期の10代で最も多く分泌され、

    加齢とともに減少し40代では約半分まで低下すると言われています。

    脳下垂体から分泌される成長ホルモンは病気にかかりにくい体を作ったり、

    傷の治りをスムーズにしたりする効果が期待されています。

    さらに脂肪の代謝を促して筋肉を強化する効果も期待できます。

     

    アルギニンは体内で、免疫細胞のマクロファージが活性化するよう働きかけます。

    マクロファージは、体に侵入してきた細菌やウイルスなどを食べてしまう白血球の一種です。

    マクロファージの働きが活性化すると、免疫力アップにもつながり、

    免疫細胞がウィルスや病原菌などの外敵を攻撃する力を強めることが知られています。

    病気に負けない強い体を作り出すことが期待できます。

     

    アンモニアは運動したときに感じる疲労原因の一つですが、

    アルギニンはアンモニアの解毒にも関わっています。

    このとき、一部のアルギニンから一酸化窒素(NO)が発生します。

    NOは血管を拡張させるため、冷え症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など

    生活習慣病の予防効果が期待されています。

     

    アルギニンによりアンモニアの増加が抑えられ、疲労回復をサポートするため

    アルギニンを運動前後に摂ることで疲労感の軽減につながります。

    運動能力アップのためには、筋力トレーニング前後に摂ることで

    筋肉アップを助けると言われています。

     

    成長ホルモンが最も分泌されるのが就寝中であり、

    このタイミングに合わせてアルギニンを摂ると成長ホルモン分泌量を増やせるので、

    アルギニンは就寝前の空腹時に摂るのが効果的です。

    厚生労働省で摂取量は正確に決められていませんが、

    アルギニンが効果的に働くには1日に2000~4000mg以上の摂取が必要だと言われています。

     

    アルギニンは鶏肉、豚肉、大豆、エビ、カツオ(鰹節)、マグロ、ナッツ類に多く含まれています。

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    サーチュイン遺伝子

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    人の細胞の中には、老化や寿命をつかさどる長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)

    が50個から100個ぐらいはあるといわれています。

    2000年に米国・マサチューセッツ工科大のレオナルド・ガランテ教授が酵母の中から発見しました。

    その後の研究で、ヒトなら誰でも持っていることが分かっています。

    この遺伝子が活性化すると、わたしたちの細胞内にある「ミトコンドリア」が増えます。

    このミトコンドリアの重要な役割は、身体のエネルギーをつくりだすことです。

    細胞内で「ミトコンドリア」が増えるとともに、

    細胞内の異常なたんぱく質や古くなったミトコンドリアが除去されて、

    新しく生まれ変わる「オートファジー(自食作用)」という機構が働き、細胞を若返らせるのです。

    それに伴い、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、動脈硬化や糖尿病の予防、

    さらには認知症、難聴などの予防といったさまざまな好影響がもたらされます。

    また免疫力を高めガンの予防効果もあります。

    サーチュイン遺伝子の細胞修復作用によって肌の新陳代謝もあがり、

    しわやシミ、たるみなども改善されます。

     

    ところが、サーチュイン遺伝子は通常は眠っていて、ある時のみにしかスイッチがオンにならないのです。

    そのある時とは空腹時(カロリー摂取制限時)です。

    日々の摂取カロリーを減らすと、眠っていたサーチュイン遺伝子が活性化し、

    さまざまな老化要因を抑え、肌、血管、脳などが若く保たれ、寿命が延びると考えられています。

    メタボリックシンドロームなどの治療にも有効との指摘もあります

     

    飢餓状態がしばらく続いても生命を保つ装置としてサーチュイン遺伝子が働く

    生体メカニズムが備わってきたのだと考えられています。

    しかし、やみくもにカロリーを減らすのではなく、

    必要なエネルギー量の25%程度をカットするようにしましょう。

    推定エネルギー必要量は基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベルで求められます。

    基礎代謝量は厚生労働省から基準が示されています。

    働き盛りの男性なら1800 kcal、女性なら1500 kcalを目安にすればよいでしょう。

    腹七分目か八分目に抑えておくことが大切です

    満腹感を得られにくい場合は野菜を増やすのがコツです。

    ビタミン、ミネラル、食物繊維が摂取でき、栄養バランス面でも問題はありません。

    炭水化物を増やすのは最悪の選択です。

    炭水化物を摂取すると血糖の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されますが、

    インスリンが働くとサーチュイン遺伝子や自食作用の機構がシャットダウンされるからです。

    特に缶コーヒー、ケーキ、アメ、果物などに含まれる単純糖質は、

    インスリンの急激な分泌を促しますので注意しましょう。

    食間が長い睡眠中は最も長寿遺伝子が働きやすい時間帯ですので、夜食は控えましょう。

     

    運動をすると長寿遺伝子が活性化することも明らかになっています。

    米国の研究では、食事制限でカロリーを12・5%カットし、運動で消費カロリーを12・5%増やすと、

    カロリーを25%制限したのと同じ効果があることが確かめられています。

     

    誰もがサーチュイン遺伝子を活性化させたいと願いますが、カロリー制限を毎日続けるのは困難です。

    カロリーは制限しても必要となるビタミン・ミネラルは確保しなくてはならなず、

    さらには一度でもカロリーをオーバーをすると、再びサーチュイン遺伝子は眠ってしまいます。
    最近の研究で、レスベラトロールという物質が、サーチュイン遺伝子を活性化させる

    事が出来るとして注目をされています。

    レスベラトロールとは、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種で、

    がんや認知症の予防効果があるとして注目されていましたが、

    サーチュイン遺伝子を活性化し、老化を防ぐ働きのあることもわかりました。

    レスベラトロールは、下記の食品に多く含まれています。

    • ぶどうの皮
    • 赤ワイン
    • ピーナッツの皮
    • イタドリ(多年草植物)
    • ダウンロード

    最も効果があるのはワインからの摂取です。

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    しかし、アルコールが得意な方でも、レスベラトロールを十分に摂取しようとすると、

    赤ワインをボトルで何本も飲まなくてはならず、逆に健康を壊してしまいます。

    この為、しっかりとした量のレスベラトロールを摂ろうとすると、

    サプリメントを利用するしか、現在のところ方法がないのが現状です。

     

     

     

     

     

    レーズンと健康

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    レーズンとはブドウを自然乾燥させたものです。

    ブドウ自体には、特に皮には、ポリフェノールやアントシアニンが含まれています。

    ポリフェノールには抗酸化作用や殺菌作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去し、

    細胞の老化を防止する働きがあるため、ガンやアルツハイマーの予防効果があります。

     

    レーズンはコレステロールが0と言われています。

    動脈硬化予防効果が期待出来ます。

    血糖値を正常化する働きもあるので糖尿病の改善にも繋がります。

    美肌効果、シミやしわなども改善してくれます。

    その他、殺菌作用もあるので肌荒れや吹き出物の予防にもなります。

     

    レーズンには抗酸化作用のあるアントシアニンをたっぷり含んでいますので、

    免疫力をアップしてくれるのに役立ちます。

    アントシアニンはブルーベリーなどにも多く含まれています。

    成長ホルモンの分泌を促すことから若返りの効果があります 。

     

    レーズンには、体内の余分な水分を排出する効果のある「カリウム」が豊富に含まれています。

    生のブドウの7倍も含まれています。カリウムは野菜や果物からも摂取できますが、

    毎日の食事では十分なカリウムが摂取できていないことが多いです。

    レーズンの場合、100gで740mgのカリウムを摂取することができます。

    これは1日に摂取したいカリウムの約30%に該当します。

    特に女性の場合、カリウムが不足するとむくみが出やすくなるので、

    むくみに悩んでいる人にはオススメです。

     

    レーズンにはカルシウムが100g当たり65mg含まれています。

    骨や歯を形成するためには、カルシウムだけでは効果はありません。

    マグネシウムが必要となります。

    レーズンにはマグネシウムも豊富に含まれていて、100g当たり30g程度含まれています。

     骨粗しょう症予防や骨の形成には理想的な食べ物と言ってもいいかもしれません。

     

    レーズンには100g当たり2.5mgの鉄分(プルーンの2倍)が含まれていおり、

    貧血で困っている女性に効果的です。!

    鉄分が豚レバーには100g当たり13.0mg、鶏レバーには9.0mgと
    多く含まれていますが、ほうれん草の鉄分量は100g当たり0.9mgなので

    レーズンの方がほうれん草より鉄分は多く含まれていることになります。

     

    レーズンには生のブドウに比べて食物繊維が4倍も含まれていると言われています。

    不溶性食物繊維が70%、水溶性食物繊維が30%の割合です。

    食物繊維は腸内環境を改善し、便秘改善や消化不良の予防にもなり、

    ダイエット効果も期待できるでしょう。

    レーズンには酒石酸というものが含まれていて、

    食物繊維と一緒になることで腸内環境を整えてくれる効果があります。

    この2つの働きは便を出すというだけではなく発がん性物質を排除する効果もあるので、

    大腸がんを予防する効果も期待できます。

     

    便秘の予防には1日1/2カップ(約84g)で十分と言われています。

    レーズンは、糖分が多いのでかなりの高カロリーになってしまいます。

    レーズンのカロリーは、平均100gで約300kcalあります。

    1/2カップでも240~250kcalあるので、これで押さえるようにしましょう。

    レーズンに含まれる果糖やブドウ糖は白砂糖に比べると血糖値の上昇が穏やかなので、

    糖尿病予防やダイエット、メタボの予防にも繋がります。

     

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