虚血性大腸炎は、何らかの原因で大腸に血液を送る動脈の血流が一時的に阻害され、
大腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。
虚血性大腸炎は、以前は50歳以上の中高年に多い病気とされていました。
ただ、最近では20〜30歳の若い人でも見られます。
大腸の左側に好発するため、左下腹部が痛むことが多いです。
腹痛に続いて下痢や鮮血便がみられ、ときに鮮血のみが出てくることもあります。
腹痛や下痢といった症状は潰瘍性大腸炎と似ているため、詳しくは医師の診察が必要です。
多くの場合は一過性型で、1週間程度で自然によくなります。
ただ、症状が強いときは入院します。
食事を休んで抗生物質の点滴が必要になります。
「夜にいきなり左腹痛がでてそのあと下痢をして血便が出る」
という症状は虚血性大腸炎の可能性があります。
虚血性大腸炎の大腸内視鏡像