
マイコプラズマ肺炎の感染が広がっています。
国立感染症研究所の最新39週目(9月23日~9月29日)のデータによると、
1医療機関あたりの患者数は全国で昨年同時期と比べ41倍と大幅に拡大しています。
新型コロナウイルスの感染対策が緩和され、
人と人との接触が増えた

昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行され、感染対策を徐々に緩めてきたことで、かなり人と人との接触が増えたことが要因ではないかと考えられています。
コロナ禍でマイコプラズマに対する免疫力
が低下した

2020年に新型コロナウイルスが現れて以来3~4年にわたって、マスク、手洗い、“3密”を避けるなどの感染対策がしっかりと行われていました。 これが感染症全般にとって拡大を防ぐことになり、例年注意喚起をしていたインフルエンザなどほかの感染症も流行することはありませんでした。マイコプラズマも流行することはありませんでした。マイコプラズマが流行しなかったために マイコプラズマに対する集団的免疫が落ち、今年になってマイコプラズマの感染者が非常に増えてきたようです。
コロナ禍明けでインバウンドの増加により、北欧や東南アジア、中国などから日本に旅行する人が多くなった。

感染拡大の背景にはコロナ禍明けからのインバウンドの増加によってマイコプラズマが持ち込まれたということもあるでしょう。去年の末ぐらいからマイコプラズマ肺炎がはやってきた北欧とか東南アジア、中国なんかから日本に旅行する人が多くなってきたということも、増えてきた要因と考えられています。実際、東京都と周辺の県、愛知県、大阪府、京都府、北海道など、大都市や観光地における感染者数は、ほかの地域に比べて多くなっています。