大腸ポリープはほとんど無症状です。
そのため、無症状な大腸ポリープの検査法として、
①便潜血検査、②大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が主に行われています。
①便潜血検査

大腸ポリープを見つけるための拾い上げ検査(スクリーニング検査)では、
便に血液がまじっているかどうかをチェックする便潜血検査を行います。
見た目では分からないようなわずかな出血もみつけることができます。
ポリープがあると便がこすれて出血することがありますので、
大腸からの少量の出血を見逃さないためにも便潜血検査は重要です。
ただし、便潜血検査結果が陽性だからといって必ずしも大腸ポリープがあるわけではなく、
痔などの病気が原因のこともあります。
②大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

2日間の便潜血検査で1日でも陽性となれば、大腸内視鏡検査による精密検査が行われます。
人差し指ほどの太さをした柔らかいチューブを大腸内に挿入し大腸の中をくまなく観察できる
大腸内視鏡検査はポリープを調べるのには優れた検査です。
また内視鏡で治療できる場合にはその場でポリープを切除することもでき、
ポリープの組織検査でがんかどうかの確定診断をつけることもできます。
大腸ポリープの検査としては最も感度の高い検査です。

