熱中症を防ぐために
暑さを避ける、
外出や屋外での運動及び長時間の作業をやめる、
こまめに水分・塩分の補給をする
涼しい服装にする
といった熱中症予防行動をとりましょう。
外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう
熱中症の予防には、暑さを避けることが最も重要です。
不要不急の外出はできるだけ避けましょう。
室内ではエアコンなどを適切に使用して
部屋の温度を調整しましょう。
国が定める適切な室温は「28℃」
環境省が推進している、クールビスの適切な室温は「28℃」。
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」と、
労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」が定めている
室温が17~28℃であることから決められた温度です。
これは、エアコンの温度を28℃に設定するわけではなく、
室温が28℃になるように
管理をしようという意味です。
エアコンを利用する際は、扇風機やサーキュレーターを併用して室内の空気を循環させると、
冷房効率が高まりやすくなります。
また、フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷房の効果が下がり、無駄な電気を使うことがあるので
暑くなる季節に入る前にはエアコンの試運転を行いましょう。
2週間に一度エアコンのフィルター掃除をすると、冷房効率が良くなり、電気代の節約にもなります。
高齢者など熱中症のリスクが高いかたに
声かけをしましょう
高齢者、小さいこども、体調不良のかた、肥満のかた、ふだん運動をあまりしないかたは
熱中症になりやすい方々です。
これらの熱中症のリスクが高いかたには、夜間を含むエアコンを適切に使用することや
こまめな水分・塩分の補給などを行うよう、身近なかたから声をかけましょう。
特に注意して欲しいのが、屋内にいる高齢者です。
高齢者は、暑さを感じにくい上に発汗と血液循環が低下し、暑さに対する耐性が低下しています。
熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートが発表されるほどの暑い日はふだん以上に、
昼夜を問わずエアコンを適切に使用して、
こまめに水分・塩分の補給をするよう、
周囲から声をかけていきましょう。
暑い日には、じわじわと汗をかいていきますので、運動をしていなくても、こまめに水分を補給しましょう。
また、水分補給はのどが渇く前から行いましょう 。
目安は1日当たり1.2リットルです。
汗をかくと塩分も失われるため、
スポーツドリンクや塩あめなどで、
水分と併せて塩分も補給しましょう。
外での運動は、原則、中止や延期をしましょう
熱中症警戒アラートが発表される危険な暑さのときには、
屋外やエアコンなどが設置されていない屋内での
運動は、原則、中止や延期をしましょう。
スポーツ活動は大量の熱が発生するため、それだけ熱中症の危険性が高くなります。
激しい運動では、短時間でも、またそれほど気温が高くない場合でも
熱中症が発生しています。
暑い中ではトレーニングの質が低下するため、
無理にトレーニングしても効果は上がらないと言われています。
したがって、熱中症の予防を心がけてトレーニングを行うことは、
事故予防という観点だけでなく、効果的なトレーニングという点からも重要といえます 。