食べ過ぎ、早食い
食べ過ぎるとゲップが出るのは、食道と胃のつなぎ目「噴門」が、一時的に開いて胃にたまった空気を出す現象です。このとき空気だけでなく胃酸も逆流することが起こります。早食いでは、よく噛まずに飲み込んでしまうため、食べ物と空気をたくさん飲み込んでしまいます。
•高脂肪食、 •アルコール、喫煙
高脂肪食を摂取すると、コレシストキニンというホルモンが分泌されます。このホルモンにより「噴門」が開いて胃酸の逆流やげっぷを引き起こします。
アルコール、喫煙も胃酸逆流に悪い影響を及ぼすとする報告があります。
喫煙は次のメカニズムで逆流性食道炎を悪化させると考えられています。
①喫煙により胃酸の分泌量が増加するため逆流しやすくなる
②喫煙により食道と胃のつなぎ目を締め付ける働きをする(胃酸逆流予防をする)筋肉である下部食道括約筋をゆるめるため逆流しやすくなる
③喫煙により唾液の分泌量が減少するため、唾液による食道粘膜の保護作用が低下し、逆流性食道炎を起こしやすくなる
食べてすぐに寝る
食後はもっとも胃酸逆流がおこる時間帯です。食べてすぐに寝ると、重力で胃から食道に胃酸が逆流してしまうと胃酸が長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなります。
内臓脂肪が蓄積している肥満の方、骨粗鬆症のため腰が曲がり背中が丸くなった方、妊娠されている方は、胃が圧迫されるため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
おなかに圧力がかかる姿勢
前かがみ姿勢
庭仕事のような前かがみ姿勢や、腹部を締めすぎる服装、おなかに力をかける仕事をしている人は、
おなか全体が圧迫され、胃酸の逆流が起こりやすくなります。