インフルエンザにならないためには、次のような方法があります。
- 流行前のワクチン接種を受ける
- インフルエンザのいちばんの予防法は、流行前のワクチン接種です。
- 現在日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンといって、インフルエンザウイルスの感染力を失わせて人が免疫を作るのに必要な成分だけを取り出して作ったものです。
- インフルエンザワクチンを打つことで、発病の可能性を減らすことや、
- 重症化を予防することが期待できます
- なお、接種回数は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回となります。
ワクチンの効果は接種後
2週間~5ヶ月程度
ワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに
約2週間
かかります。
インフルエンザが流行するのは、
毎年12月から翌年の3月
ごろまでなので、
流行時期を迎える前に、早めに接種しておきましょう。
うがい、
どうして、うがいが大切なの?
①インフルエンザウイルスを洗い流すため
②インフルエンザウイルスの力を弱めるため
③口の中を清潔にし、湿りけを与えるため
うがいの方法は?
1日数回(外出後・食後・のどに不快感があるとき)、
水道水でガラガラうがいを15秒3回繰り返す
と効果的です。
- アルコール製剤による手指衛生などを行う
インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
流水・石鹸による手洗い
手は普段いろいろな物に触れる機会が多く、手から口・鼻・目・皮膚等あらゆるところに
再び触れることで 病原体を媒介しやすいため、
手洗いは非常に大切です。
手洗いは手指など体についた
インフルエンザウイルスを物理的に除去する
ために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする
感染症の対策の基本です。
帰宅時や調理の前後、食事前
などこまめに手を洗いましょう。
石けんを使って流水で洗います。
(石けんがない場合には、石鹸があるつもりで
手の隅々まで水だけで60秒洗うと効果的です。)
①手を水でぬらして石けんで泡立ててスタート。
②手のひらをあわせて5秒間ゴシゴシ洗う。
③手の甲を伸ばすように5秒間ゴシゴシ洗う。
④指先やつめの間も、渦を描くように5秒間ゴシゴシ洗う。
⑤指の間も十分に5秒間ゴシゴシ洗う。
⑥親指を手のひらでねじるように5秒間ゴシゴシ洗う。
⑦手首も忘れずに5秒間ゴシゴシ洗う。
⑧水道水で十分に洗い流す。
⑨きれいなタオル等で水分をふきとる。
- 咳エチケットを守り、マスクを着用する
咳エチケット
インフルエンザの感染を予防するための「咳エチケット」とは、
咳やくしゃみに含まれているかもしれない病原体(感染の原因物質)が、
周囲に飛び散らないように気をつけることです 。
咳エチケットを心がけることは周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。
咳やくしゃみをするときに気をつけること
マスクを持っていない場合は、
ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、
他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
- 鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、
- 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
咳、くしゃみが出ている間
積極的に
マスク
を着用しましょう。
室内の温度や湿度を適切に保つ
インフルエンザウイルスは、高温・多湿の夏に弱く、逆に
寒くて乾燥している冬に元気になります。
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
乾燥しやすい室内では
室温を20℃~25℃、湿度を50~60%程度
に保ちましょう。
- 1~2時間に1回は換気
一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備や台所・洗面所の換気扇により、
室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。
常時換気設備や換気扇を常時運転し、換気を確保しましょう。
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を行う
普段から健康管理をし、体の抵抗力を高めるために、
十分な休養
睡眠
バランスのとれた栄養摂取
偏食を避け、バランスよく栄養をとることが大切です。
風邪の予防効果を高めるためには、
体の免疫システムに欠かせない
ビタミンC
体のエネルギー産生に必要な
ビタミンB1群、
鼻やのどの粘膜を強化する働きのある
ビタミンB2、
ビタミンB6
を多くとることがポイントです。
アミノ酸の豊富な
動物性タンパク質
を食事に取り入れるのも効果的です。
を日ごろから心がけましょう。
適度な運動
ウォーキング
水泳、
ヨガ
などの適度な運動で風邪に負けない体力をつけ、
免疫力
を高めることも大切です。
人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら
特に
御高齢の方
基礎疾患のある方、
妊婦、
体調の悪い方、
睡眠不足の方
は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、
ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる
不織布(ふしょくふ)製マスク
を着用することは一つの防御策と考えられます。
疲れている時は外出を避ける
疲労やストレス、睡眠不足などで体調が低下している場合は
インフルエンザウイルスに対する抵抗力も低下しています。
栄養と休養を十分にとり、なるべく人ごみには出かけないようにしましょう。
薄着の習慣をつくる
厚着の習慣は
体温調節の能力を低下させ、
抵抗力を弱めてしまいます。
なるべく薄着にして気温の変化に皮膚や粘膜が順応できるよう鍛えましょう。
寒い時期に極端な薄着をするのではなく、温度差の大きい屋外と室内の気温に合わせて、
こまめに衣服の脱ぎ着をすることを心がけましょう。
日々、情報収集をこころがける
インフルエンザに関する情報を、テレビやラジオのニュース、新聞、
インターネット等から、入手しておきましょう。