⑤喫煙している人
たばこを吸うと血圧が10〜20mmHg上昇し、その状態が15分以上続くといわれています。
たばこの葉に含まれる「ニコチン」には交感神経を刺激し血管を収縮させるため
血管の内腔が狭まり血圧が上昇します。
また、たばこの煙に含まれる「一酸化炭素(CO)」も高血圧の原因になります。
一酸化炭素(CO)は酸素不足の状態で燃焼したときに発生する有害な気体です。
一酸化炭素は「ヘモグロビン」と結びつく力が非常に強いのが特徴です。
ヘモグロビンは血液中の赤血球に含まれる、体の各組織に酸素を運搬するたんぱく質です。
本来酸素と結びつかなければいけないヘモグロビンが、一酸化炭素と結びつくことで
体は酸素不足に陥ってしまい、心臓が体の酸素不足を補おうとして心拍数を増加
させるため、血圧が高くなります。
- 1日15本以上喫煙している
- 受動喫煙の機会が多い
アメリカの調査では、1日15本以上喫煙していると、
高血圧発症の割合が明らかに高くなるという結果が出ています。
さらに、受動喫煙もリスクがあると考えられているので注意が必要です。
また喫煙している人は、心筋梗塞や脳卒中を起こす確率も高くなります。
その他に肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のリスクも高めます。