②塩分を摂りすぎている
日本人が高血圧になる最大の要因は食塩の摂り過ぎで、
体内のナトリウム濃度が高まるためです。
食塩として摂取しているナトリウムは体にとって不可欠な栄養素である
「必須ミネラル」の一種です。
ナトリウムは体内にある液体成分のうち細胞の外側にある「細胞外液」の量を
維持するなどの役割を担っています。
ナトリウムが体内に増え過ぎると、その濃度を薄めるために水分を蓄積するようになり
血液の量が増加し心臓や血管にかかる負荷が高まり血圧の上昇につながります。
塩辛いものを食べたときにのどが渇き、水をたくさん飲むことも
血液の量が増える原因となります。
人間にはもともと“鉱質コルチコイド受容体(MR)”といって、腎臓で塩分を再吸収し塩分の
少ない環境でも生き続けられる仕組みが備わっています。
しかし近年は、生活習慣の変化によって人々が塩分を取り過ぎるようになり、これによって
MRが過剰に活性化するようになってきています。
MRの過剰な活性は、血圧の上昇、心血管病、慢性腎臓病(CKD)など、さまざまな病気に
影響を与えていることが分かってきています。
漬物、梅干し、みそ汁、醤油など日本の家庭料理では食塩の含有量が必然的に多いです。
またラーメンなどの汁にも塩分がかなり含まれています。
- 濃い味付けが好き
- ご飯よりパンや麺類が多い
- 麺類の汁を全て飲むことが多い
- 漬物、塩蔵品が好き
- カロリーを摂りすぎている
- 甘いものや脂っこいものが好き
- 魚より肉を食べる機会が多い
コレステロールや中性脂肪が多いドロドロな血液の場合も動脈硬化を引き起こし、
高血圧を引き起こしますので、加工肉や脂身の多い肉、魚卵やレバーの
摂取も可能な限り控えた方がよいです。
野菜や果物が不足している人は血圧を下げる作用のあるカリウムが不足しがちになるため
高血圧になります。