アルコール
ビール

日本酒

甘いカクテル

などは多くの糖分が含まれており、飲むと血糖値が急に上がりやすくなります。
しかし、最初は血糖値を急上昇させる一方で、アルコールを分解する際に血糖を消費し
低血糖状態を引き起こすこともあります。
アルコールを飲むと、肝臓はアルコールの分解を優先して糖を作るのをやめてしまい、
糖の供給が止まり低血糖を起こすリスクがあり、
経口血糖降下薬やインスリンを使用している場合は、特に注意が必要です。
また、アルコールには中枢神経系に影響を与え、食欲を増進させる効果があります。
アルコールが脳内の神経伝達物質に作用し、満腹感を感じにくくするためです。
アルコールを摂取すると、脳内の抑制が緩み、食欲が増してしまいます。
アルコールがガンマアミノ酪酸(GABA)の活動を促進し、
食欲抑制ホルモンの効果を減少させるためです。
そして、アルコールは脳の判断力を低下させるため、食事の選択や量に関する意識が薄れ、
結果的に過食や不健康な食品の選択につながることがあります。
更に、アルコールには、インスリンの効きを悪くする「インスリン抵抗性」があり、
2型糖尿病のリスクを上昇させることもわかりました。
アルコールを過剰に摂取すると、脳の視床下部で炎症反応が引き起こされます。
通常の状態だと、インスリン受容体へのシグナルが送られて
インスリンと結びつきインスリンが働きます。
(「受容体」とは、特例の物質や刺激にのみ反応し、その情報を脳などに伝える器官のこと。)
しかし、炎症が起こることでシグナル送信が阻害され、インスリン抵抗性が強まり
過食が引き起こされていると考えられています。
インスリン抵抗性とは、肝臓や筋肉、脂肪細胞でインスリンが正常に働かなくなること。
インスリン抵抗性が強まった状態だと、膵臓からインスリンが分泌されても、
肝臓や筋肉が血液中のブドウ糖を取り込まないため、
血糖値が下がらずに糖尿病を発症してしまいます。
アルコールを飲む場合は、
糖質の少ない蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)

を食事と一緒に摂るようにし、
飲む頻度・量を減らし、低アルコール製品を選ぶようにしましょう。
アルコールの摂取を控えるために、
ノンアルコールビール
![ノンアルコールビール缶飲料とグラス イラスト素材 [ 7258023 ] - フォトライブラリー photolibrary](https://www.photolibrary.jp/mhd4/img972/450-20230228171201215723.jpg)
水

無糖のハーブティー

など、アルコールの代替品を選ぶのも良い方法です。