当院の内視鏡検査の特徴
『全く痛くなかった』と患者さまに言ってもらえるように点滴麻酔による無痛内視鏡検査を目指しています
胃カメラで分かる病気
- 食道癌
- 胃癌
- 急性胃粘膜病変
- 食道ポリープ
- 十二指腸癌
- 萎縮性胃炎
- 逆流性食道炎
- 胃・十二指腸ポリープ
- 十二指腸異所性胃粘膜
- カンジダ食道炎
- 胃・十二指腸潰瘍
検査の流れ
検査の目的
胃内視鏡検査は、大人の小指ほど太さのスコープを口から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察します。先端に内蔵されているCCD(ビデオカメラ)で、画像をモニターで観察し、同時に写真を撮ります。必要に応じ、胃の粘膜の一部を採取し(生検)、組織検査をする場合もあります。
これらを総合して病気の診断をします。結果は基本的にその場でわかりますが、組織検査を行った場合などは、結果がでるまで2週間程度かかります。
鎮静剤・鎮痛剤の使用について
内視鏡検査の苦痛を軽減する目的で、検査前に鎮静薬(眠くなったり、気分を楽にするお薬)の点滴注射を実施しています。
患者さまのご希望を確認したうえ、医師の判断で、鎮静剤の注射を行います。
検査後はしばらく休憩していただきます(ベッドを備えていますので、十分お休みいただけます。)
鎮静剤使用時の効果
- 不安や緊張を和らげます。
- 内視鏡が喉を通過するときに起きる【嘔吐反射】を和らげます。
- 眠いような状態になり、苦痛、緊張を和らげます。
- 注射の効果に個人差がありますが、比較的楽に検査を受けていただくことができます。
鎮静剤使用時の注意点
- 強い眠気がおこります。
- 体のふらつきが生じます。
- 吐き気やめまいが生じることがあります。
- 交通手段について
鎮痙剤による視力調整機能麻痺や、鎮静剤使用での半眠状態の持続など、注射による運転への障害が発生します。
安全のため当日は運転での来院は避けていただいております。
検査の手順
- 検査に関する問診を行います。
内容は、胃内視鏡検査の経験の有無、現在かかっている病気、ふだん飲んでいるくすり、薬剤アレルギーの経験等です。 - 胃のなかをきれいにするくすりを飲んでいただきます。(ガスコンドロップ)
- 入れ歯、コルセット、お腹を絞めている腹巻、ガードルなどをお取りください。
- 胃の動きを抑えるくすりと鎮静剤を点滴注射します。(生理食塩水100ml・ブチルスコポラミン・ミダゾラム)
- ゼリー状のくすり(キシロカインビスカス)をのど(咽頭)に10分ほど含み貯めていただきます。その後、のど(咽頭)に麻酔のくすりをスプレーします。(キシロカインスプレー)
- マウスピースをしながら、ウトウトし始めた時点で検査が始まります。
検査に使用するお薬が使用できない病気と副作用
- ガスコンドロップ:特になし
- キシロカインスプレー:局所麻酔剤過敏歴(歯科の麻酔などでトラブルがあった方)
- ブチルスコポラミン:心疾患、緑内障、前立腺肥大
- ミダゾラム:呼吸抑制
胃内視鏡は大人の小指ほど太さのスコープ:直径8~11mmくらいの細長い管状のものを口から挿入します。
スコープは無理に飲み込む必要は全くなく、医師が抵抗無く入れていきます。
当院では無痛内視鏡検査を目指しています。呼吸も自然にできます。
医師、スタッフの指示に従い、全身の力を抜いて、ゆったりした気持ちで受けてください。通常、検査は10分程度で終わります。必要に応じ、胃の粘膜の一部を採取し(生検)、組織検査をする場合もあります。このときは、多少時間がかかります。
- 姿勢:肩や首の力を抜いて、リラックスした姿勢で。
- 呼吸:眠っている状態ですので、スコープが入っている間も、呼吸は普通にできます。
検査後の注意事項
お食事
- 検査のあと1時間くらいは、のどに麻酔が効いています。1時間くらいたち、水を少量飲んでみて、むせないことを確かめてから食事をしてください。
お車の運転
- 検査前に使用した注射の影響がしばらく残ります。1時間ほどクリニック内で静養してからお帰りください。鎮静剤の静脈注射をした方は、1日(24時間)お車の運転はしないでください。
組織をとった方(生検した方)
- まれに組織をつまんだ部位から出血することがあります。検査当日は激しい運動をせず、安静にしてください。
- 飲酒や熱いお湯での入浴は、出血の原因となります。当日は禁酒とし、シャワー浴程度にとどめてください。
- 食事は、検査後2時間くらいして、「おかゆ」や「うどん」のような消化のよいものをお摂りください。
- 翌日からは、いつも通りで構いません。
リスクが上がる40歳を過ぎたら、ぜひ一度検査を
胃がんは早期にはほとんど自覚症状なく進行します。いまだに発症率や死亡率が高い胃がんですが、早期発見と適切な治療により根治できる病気です。そして、胃カメラ検査は早期胃がんを唯一発見できる検査なのです。40歳を超えると胃がんリスクは上昇していきます。
そのため、40歳を超えたら定期的に胃カメラ検査を受けることで、胃がんを進行させずに健康を長く保つことができるのです。
胃カメラ検査では、患部の粘膜を直接観察できるだけでなく、検査中の組織採取ができるため幅広い疾患の確定診断ができます。また、喉や食道、十二指腸も観察できるため、十二指腸潰瘍・がんや食道がん、咽頭がん、喉頭がんなどの早期発見も可能です。40歳を超えたら、そして胃に症状がある場合には、できるだけ早く胃カメラ検査を受けるようおすすめします。