●子どもとお年寄りは要注意!
- 子どもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。
- 熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
- 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下しているので、
- 注意が必要です。
子ども
子どもは、体温を調節する機能がまだ十分に発達していないため、更に大人に比べて身長が
低いので、地面からの照り返しの影響を受けやすいため熱中症になりやすいです。
暑い日には帽子をかぶらせ、冷やした飲み物を入れた水筒を持たせて、
長時間外で遊ばせないようにしましょう。
高齢者
お年寄りは、若い人よりも暑さやのどの渇きを感じにくく、
もともと体に保持している水分量が少ないことも重なり、水分補給が遅れて、
気付かぬうちに脱水状態になることがあります。
汗をかきにくくなり、体温調節の機能が低下して、熱中症になってしまうのです。
また蒸し暑い夜でもエアコンを我慢したり、トイレが面倒だからと
水分補給を控えたりしがちです。
家族、ご近所の見守り
熱中症は早期発見、早期治療が重要です。
「食欲の低下」や、「元気がない」などの変化に注意してください。
ちょっとでも体調不良が感じられたら、近所の医師に診てもらいましょう。
早めの対処が重要です。
独り暮らし、老夫婦、高齢の親とその子どもの二人暮らしなどは、
ご近所の人たちがまめに声をかけ、体調の変化に気を配ってあげてください。
●応急処置のポイント
1.日陰や涼しい部屋に移動させて、横にします。
2.脚は少し高く上げ、衣服を緩め、靴下を脱がせます。
3.あおいで風を送ったり、氷のうやぬれタオルで体を冷やしたりします。
首筋やわきの下、脚の付け根の前面など、太い静脈が体表近くにあるところが効果的です。
4.水分や塩分を少しずつとらせます。
この際、自分で飲んでもらうことがポイントです。
無理に飲ませてはいけません。
むせて肺に水が入ると肺炎を起こす危険性があるからです。
5.症状が改善しない場合は、医療機関で治療を受けてください。
6.「呼びかけに応答しない」「自分で水分が補給できない」「意識がもうろうとしている」「体がけいれんして歩けない」など、重度の熱中症と判断したときは、早急に病院での処置が必要となるので、迷わず救急車を呼びましょう。