岩国市の内科、胃腸内科、消化器内科、肛門科 やましたクリニック

お知らせ
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医薬品の安全使用のための業務に関する手順書

2023.02.04.

参加者 大村 浦 中村 山下

医薬品業務手順書



第1 医薬品の採用・購入
(1) 医薬品の採用にあたっては、医薬品の安全性・取り間違い防止の観点から、下記を踏まえて
決定する。
①一成分一品目を原則とし、採用医薬品は最低限の数とする。
②同種同効薬と比較検討を行う。
③類似した名称や外観を持つ薬の採用は、極力回避する。類似薬を採用しなければならない
場合は、特に注意を喚起する。
(2) 発注の際は、商品名、剤形、規格単位、数量、包装単位、メーカー名を記入する。
(3) 購入医薬品の品目・規格・数量が合致しているか、発注伝票に基づき検品する。
(4) 「規制医薬品(麻薬、覚せい剤原料、向精神薬、毒薬、劇薬)」及び、「特定生物由来製品
(人の血液や組織に由来する原料を用いたもの)」は特に注意し、購入記録の保管を行う

第2 医薬品の管理方法
(1) 医薬品の在庫管理、取り間違い防止のため、下記を実施する。
①医薬品棚は、在庫点検や取り違い防止に配慮して適切に配置する。
②同一銘柄で複数規格がある医薬品や、名称・外観類似薬は、注意を表記する。
(2) 医薬品の補充や充填時のとり間違いを防ぐため、読み上げて確認する。
(3) 「規制医薬品(劇薬)」は、金庫等に保管して常時
施錠するなど、盗難・紛失防止措置をとり、法令を遵守した使用記録の作成・保管をおこな
う。


第3 投薬指示・調剤
(1) 薬剤服用歴の確認
・投薬にあたって、薬剤服用歴(既往、副作用、アレルギー)を確認する。
(2) 診療録・処方せんを正確に記載
①診療録・処方せんには、必要事項(医薬品名、剤形、規格単位、分量、用法、用量等)を
正確に記載する。
②投薬誤りを防止するため、規格単位と記載方法は統一する。


第4 患者への与薬や服薬指導
①下記の患者情報を把握した上で与薬する。
・患者の既往歴、妊娠・授乳、副作用歴、アレルギー歴
・小児、高齢者の年齢、体重
・他科受診、他剤併用
・嗜好(たばこ、アルコールなど)
②患者情報は、与薬に係る全ての部門で把握できるようにする・
③検査・処置における医薬品使用についても、緊急時以外はロ頭指示をさける。口頭指示を
行わざるを得なかった場合も、記録を残す。
④与薬にあたっては、下記を励行する。
・患者氏名、生年月日を確認する。
・患者の症状(前回投与と同じか等)を確認し、投薬内容に誤りがないか点検する。

下記の医薬品は、事故発生により患者に及ぼす影響の大きさに十分配慮し、使用上及び管理
上、特に安全な取り扱いに留意しなければならない。

1.投与量等に注意が必要な医薬品
○糖尿病治療薬
経ロ血糖降下剤(グリメピリド(アマリール)、グリベンクラミド(オイグルコン、ダ
オニール)、グリクラジド(グリミクロン)等)等
○テオフィリン製剤
テオフィリン(テオドール、テオロング)、アミノフィリン(ネオフィリン)等


5.重篤な副作用回避のために、定期的な検査が必要な医薬品
チクロピジン(パナルジン)、チアマゾール(メルカゾール)、ベンズブロマロン(ユリ
ノーム)、ピオグリタゾン(アクトス)、アトルバスタチン(リピトール)等
<注射薬に関する特記事項>
1.心停止等に注意が必要な医薬品
○カリウム製剤
塩化カリウム(KCL)・アスパラギン酸カリウム(アスパラカリウム)、リン酸ニカ
リウム等
○抗不整脈薬
ジゴキシン(ジゴシン)、キシロカイン(リドカイン)等


医療連携等、施設間における協力体制の整備。

5)臨床検査や画像診断、処置における医薬品の使用
①事前に患者情報を収集・管理し、活用する。
②診断薬や前処置薬等の使用。
・緊急時以外は原則として口頭指示を避ける。
・口頭指示を行った場合は、指示簿等に記録を残す。
・患者名、医薬品の名称、単位、数量、使用部位の指示を徹底(復唱や複数人によ
る指示受け)
・指示者、指示受け者の明確化と確認の徹底。
③副作用発生時への対応。
副作用発生時の院内連絡体制の確立
救急処置方法の事前習得。
救急用医薬品、器材の配備と管理、所在の確認
医療連携等、施設間における協力体制の整備。

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