自覚するのが難しい
高血圧は多くの場合、
目立った症状がありません。
血圧を測らない限り高血圧であると自覚できない病気です。
頭痛・嘔気
収縮期血圧180mmHg以上の高度な高血圧が続いたり、急激にそれ以上の血圧になると、
脳にむくみが生じてズキズキとした頭痛、頭重感、吐き気が生じます。
頭痛は特に朝に強くなる傾向にあります、
激しい頭痛や吐き気を伴う場合には、血圧の上昇で脳出血などが起きた可能性が高いです。
突然の激しい頭痛を感じた場合は医療機関をすぐに受診するようにしてください。
めまい・ふらつき
血圧の変動が激しいタイプの高血圧は、突然の血圧低下が生じると
脳への血流が減少してめまいを起こしがちです。
高血圧状態では、血管壁につねに強い圧力がかかっています。
血管壁はその圧力に対応して、次第に厚く硬く変化し、動脈硬化が進行しやすくなります。
この動脈硬化の進行によって、脳への血流が悪くなり血管が詰まる(脳梗塞)と、
ぼーとしたり、ふわふわした感じのめまいやふらつきが起きます。
脳梗塞は緊急で治療が必要ですので、速やかに医療機関受診をお勧めします。
動悸(どうき)
心不全などの危険な病気が原因で血圧上昇と動悸が起こることがあります。
特に息苦しさや胸の痛み、冷や汗などがある場合には心不全がより疑わしくなります。
血圧上昇とともに動悸の症状がある場合には速やかに医療機関受診をお勧めします。
むくみ
高血圧は腎臓の血管を傷つけて腎機能を低下させ、
体内の余分な水分が排出されにくくなり、
体内の水分量が増加し、むくみが引き起こされます。
高血圧症によって生じる動脈硬化は
血管が傷つき弾力が失われた状態を言い、
脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、急性大動脈解離など危険な病気の原因になります。
そのため、高血圧症はたとえ症状がなかったとしても、
これらの病気を予防するために治療を行うことが勧められます。