虚血性大腸炎の原因は動脈硬化と便秘です。
まずは便秘と動脈硬化を改善することが第一です。
特に若い方が虚血性大腸炎になる場合は、ほとんどが便秘に起因します。
ですから、若い人ほど便秘に気をつけておく必要があります。
便秘を改善するには、
普段から
水分摂取や食物繊維
を積極的に摂りましょう。
まずは必要な水分を摂取することです。
体に水分が足りない状態では、便に使える水分もおのずと足りなくなり、
カチカチの便の便秘になってしまいます。
但し、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は、尿として排泄されてしまうので、
効率的に水分を摂ることができません。
お水やカフェインを含まないお茶
から水分を摂取するようにしてください。
食物繊維には、
水に溶けやすい
「水溶性食物繊維」
と、
水に溶けにくい
「不溶性食物繊維」
の2種類があります。
「水溶性食物線維」は水に溶けることでドロドロしたゲル状に変化し、小腸粘膜に張りついて
糖質やコレステロールなどの吸収を遅くしたり、体外に排出したりする作用があるため、
高血圧、糖尿病、脂質異常症の予防にも効果があります。
カチカチになった便を水々しくしてくれるので、便秘緩和に有効と言えます。
水溶性食物繊維を多く含む食品の例としては
- ワカメ、昆布などの海藻類
- 大根、ゴボウ、サトイモ、長芋などの野菜類
- キウイなどの果物類
が挙げられます。
「不溶性食物繊維」は、水に溶けにくく、水分を吸収して便の容量が増加し腸が内部から圧迫
されて腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になり排便が促されます。
不溶性食物繊維を多く含む食品の例は
- ライ麦や玄米などの穀類
- 小豆や大豆などの豆類
が挙げられます。
但し、便秘の時に不溶性食物繊維を過剰に摂取すると、カサが大きくなりすぎてスムーズに
移動できなくなります。
体内に長時間停滞すると、水分を吸収されてしまいカチカチになり
便秘で詰まっているものが更に詰まってしまいます。
過剰摂取は控えましょう。
動脈硬化
を防ぐには脂質の取りすぎないように注意することです。
脂身の多い肉、加工された脂である
マーガリンやショートニング
などのいわゆるトランス脂肪酸を避けることも大切です。
ストレス解消
過度なストレスにさらされる状態が長いと、自律神経が乱れて便秘や下痢になってしまうこと
があります。
適度な運動や休息を取って、肉体的・精神的なストレスを解消することが大切です。