大腸憩室とは、便秘などで腸管の中の圧力が高くなり、腸壁の圧力に弱い部分が外側に突出し
てできる袋状のくぼみです。
加齢とともに腸壁が薄くなるため、大腸憩室は主に60歳以上の方にみられます。
憩室ができると、1~2割の確率で合併症である大腸憩室炎や大腸憩室出血が起こります。
このうち血便が見られるのは大腸憩室出血で、血便のほか、突然大量の血が出たりします。
大腸憩室は大腸内視鏡をした時に偶然発見されることも多くあります。
そのため、大腸憩室自体は治療の対象にもなりません。
ただ、この憩室が原因で血がでれば治療が必要です。
それでも血が止まらなければ、最終手段として大腸をとる手術がとられます。
「腹痛や下痢はないけれど突然出血した」ときには憩室出血の可能性もあるため
医療機関の受診をおすすめします。