*インフルエンザの治療

症状が強くてインフルエンザかもしれないと思ったら、医療機関を受診しましょう。
合併症を起こすリスクの高い人は早めの受診が勧められます。
インフルエンザと診断された場合には、
2日以内に抗インフルエンザ薬を使うと、
発熱を1日減らす効果と重症化を予防する
効果があります。
現在、抗インフルエンザウイルス薬の中心はノイラミニダーゼ阻害薬です。
ウイルスを細胞内に閉じ込めて他の細胞への広がりを防ぐ働きをする治療薬です。
成人では1日2回、5日間服用するオセルタミビル(タミフル、オセルタミビル)、
1日2回、5日間吸入するザナミビル(リレンザ)、
1回の吸入で済むラニナミビル(イナビル)が中心です。
9歳以下の子どもではオセルタミビルのシロップを使います。
ペラミビル(ラピアクタ)は内服も吸入も難しい人にも使用できる点滴薬です。

さらに2018年からエンドヌクレアーゼ阻害薬という新しい薬が承認され、
治療薬の選択肢が増えました。
ウイルスが増殖する際に必要な酵素を阻害することで、増殖そのものを抑える治療薬です。
エンドヌクレアーゼ阻害薬には、
バロキサビル(ゾフルーザ)

という内服薬があります。
オセルタミビルは5日間の服用が必要ですが、
バロキサビルは1回だけの服用で済み、
のみ忘れの心配が少ない利点があります。
*インフルエンザ薬による異常行動への影響
最近の研究で、インフルエンザ薬をのむ・のまないに関わらず
異常行動が発生していることがわかっています。
つまり、薬による影響ではなく、インフルエンザという疾患自体によって
異常行動が起こっていると考えられます。
実際に子どもでは、抗インフルエンザ薬を使用する・しないにかかわらず、
インフルエンザそのものの影響により、
急に走り出す、部屋から飛び出そうとする
などの異常行動を起こす恐れがありますので、少なくとも
発症から2日間、異常行動を起こさないか、
注意して見守ることが大切です。