糖分の多い飲み物
砂糖飲料は糖尿病患者にとって最悪の飲み物です。
ソーダ

甘い飲み物

は炭水化物を多く含み、血糖値を上昇させます。
354 mLのコーラ缶

で38.5グラムの炭水化物を提供します。
同量の甘くした
アイスティー

レモネード

には、
それぞれ砂糖のみからの炭水化物が約45グラム含まれています。
さらに、これらの飲み物には、
インスリン抵抗性と糖尿病に強く関連している果糖が含まれています。
糖分の多い飲み物に含まれる果糖は、
コレステロールおよびトリグリセリドを上昇させ代謝変化を引き起こす可能性があります。
インスリン抵抗性と、肥満、脂肪肝のリスクの増加に関連しています。
清涼飲料水
清涼飲料水には多くの砂糖が含まれており、飲んだ後すぐに血糖値が急上昇してしまいます。
加えて、清涼飲料水には添加された砂糖だけでなく、
人工甘味料や保存料などの添加物
も含まれていることが多く、一部の人工甘味料は
インスリンの分泌を促す
ことが指摘されており、糖尿病の血糖コントロールに影響を与える可能性があります。
500mlのコーラ

には
約50g(角砂糖:約13個分)
の糖分が含まれており、これを飲むと血糖値が急上昇します。
砂糖が液体に溶けた状態で含まれているため吸収が非常に速く、
飲んだ直後から血糖値が急上昇しやすくなります。
特に空腹時に飲んだ場合は血糖値が急上昇しやすく、インスリンの分泌が間に合わず、
結果として高血糖が続いたり、体が疲れやすくなる原因になります。
また
スポーツドリンク

エナジードリンク

スポーツドリンクやエナジードリンクには大量の砂糖や人工甘味料が含まれており、
糖尿病の方には適していません。
運動後の回復を目的としているこれらの飲料は、
普段の生活では不要な糖分摂取につながってしまいます。
エナジードリンクには、低血糖からくる脳の働きが鈍るのを防ぐために、
糖分が多量に含まれているものが多くあります。

たとえば
「レッドブル」であれば、100mlあたり11gの砂糖類
が入っています。
そのため、疲れを感じているからといって毎日のようにエナジードリンクを飲み続けると、
糖分の過剰摂取により糖尿病や肥満へとつながってしまう可能性があるのです。
エナジードリンクには、集中力を向上させるために
カフェイン
が含まれているものが多くあります。
眠気覚ましとして飲む人が多いカフェインの成分には、常用中の薬との組み合わせに
よっては、障害を引き起こす危険性もありますので注意が必要です。
フルーツジュース

フルーツジュースは健康的な飲み物と見なされることがよくありますが、
血糖値への影響は
ソーダ

甘い飲み物

と同様です。
場合によっては、フルーツジュースはソーダよりも砂糖と炭水化物が多く含まれています。
砂糖入り飲料と同様に、フルーツジュースには果糖(フルクトース)が含まれています。
それらの高いフルクトース含有量は、インスリン抵抗性を悪化させ、体重増加を促進し、
心臓病のリスクを高める可能性があります。

市販のフルーツジュースも同様に、果物本来の果糖に加えて、
砂糖が加えられていることが多いです。
フルーツジュースには、少なくともソーダと同じ量の砂糖が含まれています。

それらの高い果糖含有量は、インスリン抵抗性を悪化させ、体重増加を促進し、
心臓病のリスクを高める可能性があります。
8オンス(250 mL)のソーダとリンゴジュースには、
それぞれ22グラムと24グラムの砂糖が含まれています。
グレープジュースの同等のサービングは35グラムの砂糖を提供します。

砂糖入り飲料と同様に、フルーツジュースには果糖(フルクトース)が含まれています。
果糖(フルクトース)は、インスリン抵抗性、肥満、心臓病を引き起こします。
フルーツジュースはジュースにすることでフルーツや野菜本来の食物繊維が減少し、
そのまま食べる場合と比べて血糖値が上がりやすくなります。
代替となる飲み物
血糖値を制御し、病気のリスクを防ぐために、甘い飲み物の代わりに
- 水

- ミネラルウォーター

クラブソーダ

または
無糖のアイスティー

を摂取してください。
- 無糖の緑茶やウーロン茶

- 炭酸水(無糖のもの)

のどが渇いたときは、
水・お茶・炭酸水
など無糖の飲み物を選び、甘い飲み物は頻度を減らしましょう。
栄養成分表示の「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖液糖」を含まないものを選びましょう。