減塩を心がける
日本人の高血圧の最たる原因は、食塩の過剰摂取だと言われています。
厚生労働省による
「日本人の食事摂取基準(2020)」
では、
一般成人の
1日における食塩摂取の目標量を
男性で7.5g未満、女性で6.5g未満
としていますが、
令和元年の調査によると、
一般成人の
塩分平均摂取量は
男性で10.9g、女性で9.3g
といずれも基準を超えている状態です。
日本人において、減塩は高血圧の患者さんだけに必要なものではないといえます。
日本高血圧学会
高血圧
の人に対して
1日6g未満の塩分摂取
を推奨しています。
日本人が好む
かまぼこ
や
ちくわ
などの練り製品、
漬物、
味噌汁
などはとくに塩分の多い食べ物なので、少しでも減らすように心がけましょう。
和食でよく使用する
しょうゆ
や
みそ
をはじめとする調味料
には、塩分が含まれるため、できる限り
出汁
を効かせたり、
薬味
などで香りを効かせるなどして、
全体的に薄味を意識するとよいでしょう。
ラーメン
などの麺類の汁を全部飲んでしまう
と、それだけで
6g近い塩分
を摂ってしまうため注意が必要です。
減塩のコツは、うまみ、香り、酸味・などを上手く利用し、
調味料の量を意識的に減らす、塩分の少ない調味料を選びましょう。
かつお節
や
昆布
でだしを取って調理する
ハーブやスパイス
で風味を加えるなど、素材の旨みを引き出す料理にしてみましょう。
お味噌汁などの汁物は、具沢山
にしてだしをきかせることで、味噌の使用量(塩分の摂取)を減らせます。
【図】食塩制限についての留意点