肥満を解消しましょう(適正体重の維持)
適正体重の維持
とくに内臓脂肪が多い人は、高血圧に要注意です。
内臓脂肪が多いことで血管壁に脂肪が沈着し、過剰なナトリウムや脂質の影響でドロドロになった血液を、
脂肪によって圧迫された細い血管を通すために心臓に大きな負荷がかかり、
全身に血液の流れが滞ることで血圧が上昇してしまうと考えられています。
ウエスト周囲長が男性85cm, 女性90cm
を超えると
メタボリックシンドローム
の診断基準のひとつを満たします。
体重が増えると心臓はより多くの血液を全身に送り出さなければならず、血圧は自然と高くなります。
血管の柔軟性が損なわれることにより、血管にも大きな負担がかかってしまいます。
糖分が多く含まれているお菓子や飲料、
油脂の多い揚げ物
などの摂取を控え、
野菜や果物、
全粒穀物
などを多く含む食事を心がけてください。
加えて、
定期的に運動すること
でカロリーを消費し、
健康的な体重を維持しましょう。
肥満解消による降圧効果は確立されており、
4~5kgの減量で収縮期血圧4mmHg程度の低下
が期待できます。
肥満を伴う高血圧患者ではまず減量をお勧めしますが、急激な減量は体に害を及ぼすこともありますので、
長期計画のもとに無理のない減量をしていきましょう。
体重と身長から算出されるBMIの高値は高血圧の危険因子です。
日本では、
Body Mass Index
- BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
- 適正体重 = (身長m)2 ×22
- 日本肥満学会では
- BMI25以上を肥満と分類しています。
BMI 25未満
を維持することが、血圧を下げるためにも推奨されています。